なぜ最初から長期投資だったのか。

投資スタンス

先日(1/18)、四季報investorsさん主催の新年勉強会があり、uki5496さん・DAIBOUCHOUさんとパネルディスカッションを行ったのですが、そこで投資手法確立までの道程についてお話しする機会がありました。

改めて振り返ると、私は2008年にブログを開始した時点で「長期投資で行く」と決めていたんですよね。

個人投資家が自分の投資手法を固めていくのには、各人各様のバックグラウンドがあるはずです。

  • グレアムの本と出会ってしまった!
  • 優待に囲まれて暮らしたかった。
  • 配当が増える喜びに目覚めた。
  • 人生にヒリヒリするようなスパイスが欲しかった。
  • 他の参加者の心理が読める自信があり、それを結果で証明したかった。
  • とにかく早くお金を増やしたかった。手段を問わずできることは何でもやりたかった。

等々。

かくも多様な考えの持ち主を許容しているのが株式市場であり、だからこそ見てて楽しいのかなと思ったりもしています。

ブログ開設当初から考えていたこと。

上述の通り、私の場合は長期投資で行こうと初めから決めていたのですが、当時考えていたのは以下のようなことです。

  1. ザラ場を見なくていい投資がしたかった。
     当時は業務上、日中値動きを確認できる状況にはありませんでした。
  2. そもそも集中力や根気が無かった
     次々と儲かりそうな機会を発掘し、常により良いものに入れ替えていくだけの集中力や根気が無いことを自覚しており、この方面にリソースをかけないで済む方法を求めていました。
     「楽してそこそこ儲けたい」というのが正直なところでしたね。
  3. 「時間を味方につける」ことに魅力を感じた。
     上記1,2もあって、自然とこういう考えに行き着きました。
     時間軸を長く取ることによって「お金にも働いてもらう」というのは、たまらなく魅力的なコンセプトでした。
  4. 好きな経営者を応援しながら投資したかった。
     個別株に移行した一番の理由かもしれません。
     私は仕事の中でいろんな企業の経営者と接する機会に恵まれ、さまざまなお話をうかがう中で、自然と経営者の立場にある方に対して尊敬の念を抱くようになりました。
     そして、自分が好きな経営者を信じて応援するような気持ちで投資ができれば、きっと玉石混交のインデックスよりは良い結果が得られるのではないかと思いました。

この頃は澤上さんに大きく影響を受けていた気がしますね。

やらないと決めていたこと。

決して高尚な想いがあって長期投資を志向した訳ではなく、今ほどには考えもまとまっていなかったのですが、当時から「やらないと決めていたこと」が2つありました。

それを守り続けたことが、結果的に投資を継続できた理由だったと思っています。

  1. 信用口座を開かない。
  2. いちいちパフォーマンスを計算しない。

私は前述の通り集中力も根気も無かったので、「最高のパフォーマンスを目指す競争」には参加しないと決めていました。
そして、投資が仕事に悪い影響を与えることのないようにしようとも考えていました。

自分は「10年で2倍」でいい。
そういう人間にとっては、この2つは必要のないものです。

当時は意識していなかったのですが、今思えば心理的な振れ幅を抑える仕組みが最初からあったことは非常に良かったですね。

手法は少しずつ変化しています。でも基本の部分はこれからも変えたくないですね。
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コメント

  1. たぐけん より:

    いつも楽しく拝見しております。
    私は吉野家の優待券が欲しくて始めた口です。
    ですが今はろくすけさんに刺激を受け、応援したいと思える会社への長期投資をしております。
    最近少し焦りがあり、信用口座を使い、損失を出してしまいました。
    改めて心が落ち着いた状態で自分の好きな投資をすることの大切さを実感しました。
    ありがとうございます。

    • 6_suke より:

      いつもありがとうございます。
      温かいお言葉、励みになります。
      たぐけんさんのように、優待が一つのきっかけになり投資に真面目に取り組む方が
      少しずつでも増えていけばいいなと思っています。
      これからも応援よろしくお願い致します。

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