四季報や投資信託の組入銘柄、SNSなどで企業名を目にした際、私はこの2つの言葉を脳裏に浮かべ、購入候補としてストックするかどうか、事業内容によってスクリーニングをかけています。
- その事業が属している市場は、参入障壁が高いか。
- 参入障壁が高くないとしても、他社が到達できないほどの高い業務効率を実現できているか。
要はシンプルに、その企業がずっと価値を創造し続けられるかどうかだけを第一に考えます。
そして利益率やROICの推移などで、その確からしさを推定します。
慣れてくると、「投資」(「投機」ではなく)に値するかどうかをすぐ判別できるようになり、驚くほど簡単に購入候補を絞り込むことができます。
eBASEのように、無料で業界内の商品情報を収集し、ネットワーク外部性を利用してマネタイズする仕組み作りは、もはや後発には困難だよねとか。
ニトリHDのように、物流面まで考慮した商品設計や、在庫の極小化を実現する高いレベルのロジスティクスとシステム構築は、自前の製造拠点・物流網を持たない他社にはもはや不可能だよねとか。
私の場合ですが、Yahoo!ファイナンスで「投資」候補として登録しフォローしているのは、50銘柄以内に留まっています。
目先の数年だけではなく、10年後も20年後も元気で、当たり前のように成長を続けている企業に投資したいというのが私の考えです。
この2つのいずれかが満たされていないと、そのストーリーに自信が持てません。
大事なのは「変化率」ではなく、成長の「持続性」だと考えています。
まだまだ徹底しきれておりませんが、こうしてあらかじめピックアップしておいた企業群をフォローしながら(ストライクゾーンを絞り込みながら)、「絶好球が真ん中付近に来るのを待つ」スタイルを基本としたいです。
「悪球打ち」でホームランを打てれば確かに快感ですが、それを続けてフォームを崩し、再現性を失ってしまっては元も子もありません。
誰もがいいと思える企業に絞り込んで、然るべきタイミングで投資できるようにする。
それはこのコロナ禍の相場で、改めて強く思ったことでもあります。
その時々で急騰しそうな株に手を出すわけではないので、こうしたやり方は一見遠回りのようにも思えます。
でも着実に資産形成を図るためには、この2つの言葉に着目することこそが、実は多くの人にとって近道なのではないかと感じるところです。
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