SNSでの投資界隈を眺めていて思うのは、「どうも私は、投資における優先順位が人と違うようだ」ということです。
現在の私は、投資において、自分の資産を極大化させることを優先しておりません。
だから多くの個人投資家と話が合わないのだろうな、と感じております。
ちなみにもしも自分の資産の極大化を目指しているのであれば、今のようなポートフォリオにはなっていないでしょうね。
では何を優先しているのかというと、「過小評価されている企業に、光をあてる」ということです。
- その企業の強さの源泉について、全然理解がなされていない
- スゴい構想が着々と実現に向けて進行しているのに、投資家の間で認知されていない
等々
例えばこうした要因で過小評価されている企業が、「まっとうな評価」をなされるために力を尽くしたいというのが、大げさに言えば今の生きがいともなっています。
時価総額の増大を通じて、企業の事業活動そのものにも貢献できる可能性がありますから。
最近は株式投資が「推し活」に例えられることも増えてきました。
「推し」の対象の素晴らしさを多くの人に伝えるというのは、他の「推し活」とも共通するところではありますが、株式投資には他と違った素晴らしい面もあると考えています。
それは、その対象と直接、継続的なコミュニケーションが取れることです。
IRご担当者様、さらには経営者の方とも直接対話の機会があり、先方の行動変容につながるような「気づき」を与えることが可能という点は、他の「推し活」にはない特長だと思います。
そもそも「まっとうな評価」がなされるために足りないものは何なのか、先方自身が気付いていないということが往々にしてあります。
多様な考えを持つ個人投資家の実像が、イマイチつかめていないということもあります。
特に、長期投資の拠り所を切望している投資家も中にはいる、ということが。
「自分が経営陣だったら、長期で応援してくれそうな個人投資家に刺さるように、こういう面をアピールをしたい」と、先方の立場を慮った上で常日頃考えを巡らし、それを質問や意見具申の中に反映させることで、先方が変わるきっかけを作ることも可能であると、経験上からも実感しております。
「北風と太陽」のたとえで言えば、あくまで「太陽」的なアプローチで。
それを繰り返していくことでリレーションを構築し、やがて「良き相談者」としての株主となり、最終的にはその魅力を広く伝える「アンバサダー」となる ー これが目標です。
その結果、「まっとうな評価」がなされていき、その経路を通じて自分の資産もそれなりに恩恵を受けることができれば、私はそれで十分です。
ということで、自分自身の評価を高めるための活動、いわゆる「インフルエンサー」になるための努力にエネルギーを振り向ける気は無いものの(そういうのは、それが得意な方にお任せしたいと思います)、素晴らしい企業の営みを世に知らしめる「アンバサダー」にはなりたい、というお話でありました。



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コメント
なるほど。
こちら、IPOで秒単位の売買もすれば、細かい優待取りだけのための売買も頻回にしますが、中心は独自の特徴、強み、面白さがある企業への中長期投資が基本で運用的には売買で儲ける云々というより、資産全体のアセットアロケーションを維持できそこから一定の利益があればいいかというような感じです。
ただ、好みで銘柄選択をしていると、どんどん「ものづくり」系の方に寄っていってしまいますが。
「北風と太陽」では両面で、キーエンスの総会では3年続けて分割せいっ!まったく説明になってないと叫んでますし、学生マンションのジェイ・エス・ビーではこの業態、業績で総還元性向20%は低過ぎというのも続けて発言しています。
ただ、リアルでもネットでも個別銘柄について同レベルでかみ合った話をするような場がないですね。
つばめ投資顧問さんとかだとあるのかな。
個別銘柄について語り合う場所って、なかなかないですよね。
つばめ投資顧問もそうですが、クローズドなサービスの場になってくるのかなと思います。