保有している2,500円の株が2,000円へと、2割値下がりしたとします。
この変化率の大きさだけを捉えたら、オオゴトですよね?
しかし、「その株にはそもそも5,000円の価値がある」と分かっていたとしたらどうでしょう?
・価値に対して5割でしか取引されていないものが、4割に下がったに過ぎない。
・そもそも価値に対して、相当安い株価で取引されていることに変わりはない。
・より安く買い増すこともできる!
このように考えることができます。
これが株価に振り回されないためのコツです。
私がこのことに気付いたのは10年以上前の話なのですが、コペルニクス的転回と言いますか、自分の中では天動説が地動説に変わるくらいの考え方の大転換がありました。
これはつまり、自分が拠って立つ所を常に揺れ動く「株価」ではなく、自分がある時点で見積もった「価値」に置くということです。
そしてその価値の見直しは、投資先の企業自体に大きな変化が無ければ、本決算が出た後の年1回を基本とすればいいでしょう(精度の高さは必要ありません)。
足元をしっかり固めることで、揺れ動くものに心を奪われないように工夫するということです。
そのためには、「自分で」その根拠をしっかり組み立てた上で価値を見積もることも大切です。
(人様のはじいた「理論株価」を有難がっていてはイケマセン)
それに慣れてくると、相場心理を(無駄に)反映した株価の動きに対しても超然としていられるようになってきますし、時間の使い方も全く変わってきます。
この大転換があって初めて、偉大な投資家たちがこれまで異口同音に語ってきた「価値」の重要性が、ストンと腹に落ちるようになっていきましたし、これが自分にとって正しい道なのだとも思えるようになりました。
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