秋山楓果『ストーリーで語る』を読む。

読書

TLでたまたま流れてきて、ちょっと興味を引かれたので読んでみました。

著者「あっきゃん」さんは、普通のOL(読んでみると、仕事でも言語化する力とコミュニケーション能力に優れた、とても有能な方だと分かるのですが)ながら、ツイッター開設からたった100日でフォロワー数2万人を達成された方です。

“Twitter界のストーリーテラー”。

ありのままの自分が生み出した言葉の塊を、相手の共感が得られるようにそぎ落とし、140字の中に詰め込んでいく。
そのメソッド(「あっきゃん構文」など)が丁寧にわかりやすく書かれています。

著者は何と1日1つのツイートをするまでに、3~4時間もかけて推敲するそうです(!)


私がこれを読もうと思った理由は、「ストーリー」という言葉が入っていたことです。

楠木建『ストーリーとしての競争戦略』に、こんな一節がありました。

優れた戦略は、これと正反対のところにあります。戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のように見えてくる。全体の動きと流れが生き生きと浮かび上がってくる。これが「ストーリーがある」ということです。


一方、この本にも以下の一節がありました。

光景を一枚絵として捉えるのではなく、動画で流れるように、感情を伴う行動の流れを時系列に沿って描き出していきます。あっきゃんのツイートは映画を見ているかのように情景が頭に浮かぶと言われる理由は、情景の中に時間の流れを取り入れているからかもしれません。


よく似ていませんか?


他社との違いを持続させるような優れた戦略には、時間的奥行(順列)のある「ストーリー」がある。

他人の共感が得られるツイートには、感情の順序を大切にした「ストーリー」がある。


私がSNS等で本当にやりたいことが、なんとなく見えてきた気がします。

自分が素晴らしいと思う企業の奥行のある「ストーリー」を、皆に伝えること。

その「ストーリー」への認知が広がり、共感する仲間が増え、その企業が評価を高めて自分を含めた皆がハッピーになること。

そして、とかくロジックが幅を利かせがちな投資の世界に、「ストーリー」を持ち込むこと。

そんなことに気付かせてくれる一冊でもありました。


SNSに限定することなく、普通に文章コミュニケーション教本としてオススメです。

運命を切り拓く、言葉の持つ力。
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