発売から約3年が経とうとしておりますが、最近まで長期積読にしていたベストセラー本です。
会計の成り立ち・変遷を、世界史とドッキングさせることで、数字や難しい会計用語を使わずにわかりやすく解説しています。
まさに文系脳のための本ですね。
【簿記と会社】
イタリアで生まれた「簿記」「銀行」
オランダで生まれた「会社」(&バブル)
↓
【財務会計】
イギリスで生まれた「利益」
アメリカで生まれた「投資家保護」
グローバル化によって生まれた「国際会計基準」
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【管理会計とファイナンス】
アメリカの大量生産によって生まれた「原価計算」「管理会計」
産業シフトでB/Sに反映されない「隠れた資産」が重みを持つことによって生まれた、未来の数字を扱う「ファイナンス」
帳簿を作る→決算書を読む+未来を描く。
大まかな流れはこんな感じで、誰のために仕組みが整えられていったのかという「そもそも論」の部分を大づかみできるのが良いですね。
ボリュームはそこそこありますが、ダ・ヴィンチから始まりビートルズやマイケルジャクソンへと至る、歴史上の人物を絡めた小話が飽きさせません。
減価償却費の概念や、私が投資をする上で最も重要な公式の一つであると思っている、デュポン公式(資本利益率=利益率×回転率)、さらには「価値」思考について学べるのもgoodです。
なんだ、もっと早く読んでおけば良かったですね。
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コメント
私も本書を読みました。
500年の会計の歴史を著名人を交えながら、「へー、そうだったんだぁ」と思って読みました。
経済活動の発展に合わせて、会計制度も発展してきたことがよく分かりました。
恥ずかしながら、私はデュポン公式のことを知りませんでしたが、ろくすけさんが投資されている「ダブルエー」は、回転率の方を磨き上げている会社ですね。
ちょくちょく出てくる著名人の小ネタがいいですよね。
ダブルエーは、回転率寄りですよね。
今はコロナ禍でその特長が発揮しきれておりませんが、
利益率を落とさずに高回転させられるところも凄いと思っています。