高井浩章『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』を読む。

読書

中学生の娘のジュニアNISA口座を開設したこともあり、お金について学んでもらうのに良いテキストがないかと探していたところ、おあつらえ向きの本が見つかりました。

この本は青春小説のスタイルで、主人公であるフツーの中学2年生、同級生である町一番の富豪の娘(家業が高利貸し・パチンコ店・地主というのがミソ)、謎のクラブ(「そろばん勘定クラブ」)の顧問という3人で展開されていきます。

子供でも読みやすそうだなと思ったのもそのはずで、実は元は現役経済記者が3人の娘のために私的に連載形式で書きためた小説をまとめたものなのです。

著者曰く、「面白い物語を読んでいるだけで、お金や経済の仕組みがわかる本」

資本が欲しい企業と、できるだけ良い企業を探してお金を最大限に増やしたい投資家がいて、その両サイドの努力が市場で出会うことによって、最適な資本配分という奇跡が起こる。

極論を言えば両サイドには自分の利益に対する欲があるだけなのに、「神の見えざる手」という市場の妙技によって、投資家も企業も従業員も社会も、世の中全体がハッピーになる。

資本主義の基本的なメカニズム・価値創造のプロセスが分かりやすく書かれていて、長期投資を始める前の教育として非常に良いと感じました。

この他にも、”お金の借り方”のように生きていく上で必要な金融リテラシーだけに留まらず、リーマン・ショックに至った経緯、r>g、信用創造等まで、幅広いトピックが扱われています。

子供に大人になる前に、お金のこと全般についてしっかり学ぶきっかけを与えたい親御さんにぜひオススメしたい本です。

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ちなみにジュニアNISA口座では、本人と話がついてコシダカHDの株式購入に至りました。
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