出版社の宣伝文句である「『経済的自由』を勝ち取るための必読書」からは、「またFIRE本かよ」という印象を受けるかもしれません。
もちろんそれも本書の大事なテーマの一つではあるのですが、むしろ私は「お金と賢く付き合うためのマインドセットを提案する、長期投資家の必読書」という印象を受けました。
手法以前の根本的な心構えを丁寧に説く、ありそうでこれまであまりなかった本。
こういうのを求めていたんです。
印象に残ったフレーズを、以下にリストアップしておきます。
- 動き続けるゴールポストを止めよ
- 「富の比較ゲーム」に参加してはいけない
- 大きなリターンを得ることよりも、経済的に破綻しないことを目指す
- あらゆる計画でもっとも重要なのは、計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること
- 未来に楽観的であれ
- 違いをもたらすのは、周りの人がおかしなことをしているタイミングや、まれにしか訪れない期間ーおそらく全体の1%以下ーに下す決断なのだ
- 半分以上失敗しても、成功できる
- 採用している戦略や保有している株式銘柄に思い入れがないと、困難に陥ったときに簡単に手を引きやすくなる
- 巨大な影響を及ぼす前例のないサプライズは必ず起こる
- ボラティリティは罰金ではなく、リターンを得るために必要な入場料なのである
ただ我慢するのではなく、支払う価値のある入場料であると認識するのだ - 人類はリスクに適応する。それを忘れてはいけない
- 物事がうまくいっているときには慎重に、うまくいかないときには寛容に
- エゴを減らせば、豊かになれる
- 「誤りの余地」を何よりも大切にする
ただひたすら短いフレーズだけを列記しました。
このうちのいくつかにご興味を持たれ、それぞれの詳しい説明を知りたい方は、ぜひ手に取って読んでみて下さい。
きっとあなたの血肉となるはずです。
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