片山修『豊田章男』を読む。

読書

昨年12/14のバッテリーEV戦略に関する説明会以降、私もそうなのですが、トヨタ及び豊田章男社長に対する世間の関心は一段と高まっている状況かと思います。


創業家の御曹司としての出自や従前のトヨタの企業風土からはとても説明できない、「突然変異」の経営者「豊田章男」がいかにして創られていったのか。

「豊田家」を背負うがゆえの孤独、居場所を見つけられない苦悩と、さまざまな出会いを通じてそれらを克服し、逆にパワーに変えてきた生きざまを幼少時代から振り返りつつ、多様な角度からその人物像に迫る好著です。


トヨタのルーツ、リーマンショックにより顕在化した拡大路線がもたらした軋み、社長就任後間もなく発生した米国内での大規模リコール、東日本大震災からの復旧、「上から目線」の企業風土の改革…

章男社長の波乱万丈のキャリアだけでなく、さまざまな逆境を乗り越えてきたトヨタの変革の歴史も学ぶことができます。

特に、大規模リコールを受けた米公聴会(2010年2月24日)のくだりは、緊張感と事後のカタルシスも味わえ、大変読み応えがあります。


長期目線で投資をしている方、検討されている方にとっては、今後の戦略遂行を見届ける上でのベースとなる視座を得ることができるかと思います。

単純に読み物としてもまるでフィクションのような面白さがあり、オススメです。

投資界隈では何かと暗い話題も多い今日この頃ですが、とっても元気が出る本です。
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