明日発売のエナフンさんの最新刊です。
日経BPさんよりご恵贈いただき、早速読ませていただきました。
さて「VE(バリューエンジニアリング)投資法とは何ぞや?」という話なのですが、必要な機能をより低いコストで実現できる代替案を生み出すためのエンジニアリング手法、VEからヒントを得て、投資戦略を整理したものとなっています。
式にすると、
価値(V)=機能(F)÷コスト(C) を
上昇可能性(V)=本質的価値(I)÷株価(P)-1
に置き換えて考察した形です。
バリュー投資においては本質的価値と株価の比較、それに基づいた行動が肝となりますが、エナフン流の本質的価値の算定方法、そして発生した乖離への対応方法は分かりやすく、実践的だと感じました。
「VE投資の5原則」の章では、最初の2つで以下のことが書かれています。
「2倍高以上を狙える株のみを買う」
「3~5年の長期保有」
個人投資家としての王道ですよね。
そして「市場は間違う」という観点からの攻め方について書かれた、「7つのバリュー原理」の章も良いです。
個人的には、過去の複数の投資事例をVE投資を切り口として振り返る章が一番のお気に入り。
エナフンさんのその時々に応じた思考プロセスを追体験できる形となっています。
全体を通して 株価=PER×EPS に沿った説明が丁寧になされており、読んでいるうちに 焦らなければ数倍株を取ることは決して難しくない という気になってきます。
初心者が次のステップに進むために、まさにうってつけの本だと感じました。
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