日経BP様よりご恵贈いただいた、9/22発売の本です。
「バフェット・クラブ」とはスパークスの社内勉強会のことで、そこでのグループ代表の阿部修平さんの約30年にわたる講義の内容がこの本の元になっています。
タイトルや本の表紙からは、バフェット、グレアム、フィッシャー、ソロス…といった投資のレジェンドたちの金言集をマンガとともに網羅的にまとめた、初心者向けの入門書といった印象を受けますよね。
しかしながら、実際のところは偉大な先人たちの教えを踏まえた、スパークスの企業分析と投資判断の要諦をまとめた本であり、むしろ真っ当な投資をしていきたい中級者にとっても大変読み応えのある骨太な内容となっていて、いい意味で裏切られました。
この本では、スパークスが実践している「良い企業を安く買う」ための以下の3つのポイントが紹介されています。
①良い企業、かつ安い企業を探す
②なぜ安いのかを考える
③株価が正常化する裁定プロセスのためのカタリストを言語化する
そして、それぞれに対する着眼点と実践的な考え方が解説されています。
・「いや、みんなはまだ気づいていないが、この企業にはもっと価値がある!」と異を唱え、実際に株を購入すること。
・「仮説検証」「言語化」の大切さ。
今自分が熱心に取り組んでいることについて、まるで「それでいいんだよ」と背中を押してくれるような本でした。
個人投資家の方々の多くは、自身で仮説を立て主体的に調べることを行わずに、市場のトレンドやニュースなど外部の情報を基にトレンドに追随する投資をしているのではないでしょうか。
この一文にビビッと来た方、このレベルから脱却し、主体的分析をしながら中長期的な利益を得ることにこだわりたい方に、ぜひオススメしたいです。
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