エンゲージメントとは、機関投資家等が投資先企業や投資を検討している企業に対して行う、「建設的な目的をもった対話」のことを指します。
その対話を通じて、中長期的な視点から経営の改善に向けた働きかけをすることで、企業の持続的な成長と企業価値向上を促していくのが目的です。
具体的な活動としては、①IR、資本政策の提言、②経営戦略・戦術の提言、③それらの実行支援 に関して対話を重ねていくことになります。
この内容からすれば、エンゲージメントは機関投資家の専売特許であると考えてしまうかもしれません。
ただ私は、たとえ個人投資家であっても、これに少しは近づくことができるのではないかと思っています。
・自分なりの戦略ストーリーの仮説を立て、それを検証するという目的で質問を投げかけていく。
・先方企業はそれに対して回答していく過程で、自社の経営戦略・戦術の棚卸しやブラッシュアップができる。
実際にこうした有意義なやり取りができ、先方から感謝のお言葉を頂いたこともありました。
そこまででなくとも、応援のメッセージや日頃の感謝の言葉を送ることはできます。
個人投資家はエンゲージメントまではできなくても、エンカレッジメント(励まし、勇気付け)はできる!
私はそのように感じており、こうした活動を継続的に行っていくことを今の最も大きなテーマの一つとしています。
考えてみれば、時価総額が例えば300億円にも満たないような中小型株は、日々の出来高的に機関投資家が本腰で資金を投じていく対象にはなかなかなりづらいでしょう。
この場合、個人投資家が株主分布的にはメインになってくるのでしょうが、その中にも「長期目線で応援する個人投資家」が少なからず存在し、建設的なコミュニケーションを取ることもできるということを知っていただくのは、企業の経営者やIR担当者にとって大いに励みになることだと思うのです。
いずれ多くの機関投資家に投資してもらえる可能性のある、素晴らしいポテンシャルを持つ企業に対し、ただ単に青田買いをするのではなく、それまでの間(それこそ数年単位)の「エンカレッジメント」をしていきたいというのが、私の今の想いです。
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コメント
先生のブログを見ていると数えきれないほどの時間をもらっていると感じます。そこにたどり着くにはどれだけの莫大な時間をかけてたどりつくか、またはたどり着けないかもしれません。「時を得るものは栄え、時を失うものは滅びる」という言葉のように頂いている時を大切にしようと思います。
私は今すぐお金を増やそうとは考えていません。ずっと未来に今より増えてればいいと思っています。ただ配当で貰える30%位を貧しい困っている施設へ直接寄付しています。先生のお陰で寄付が増えています。いつも楽しくて勉強になってうれしい時間をありがとうございます。私も妻も先生の大ファンです!いつか会員総会でお見掛けできれば最高の幸せです。
WASABIさん、大変励みになるお言葉、ありがとうございます。
素晴らしい考え方と取り組みをされていますね。
本当に存在するのか分からない原理原則を追い求め、それを自分に言い聞かせるつもりで始めたブログですが、このように心に響くコメントをいただけると、続けてきて良かったなと実感します。
そしてより質の発信ができるように、さらなる自己研鑽へのモチベーションが高まります。
今後とも応援の程、よろしくお願い致します。