株主総会シーズンを終えて。

投資スタンス

3月決算先の株主総会が集中する、「株主総会シーズン」が終了しました。

旅行記を書き終えたところで、過去の株主総会の振り返りをしてみたいと思います。


私がリタイアをしたのが2019年春ですので、そこから株主総会シーズンを4回経験したことになります。

足を運んだ回数は、総会マニアの方々に比べると多くはないのですが、年間二桁の数を回るようになって色々と思うことがあります。


(なお株主総会参加時に意識していることについては少し前に記事にしておりますので、ご参考まで。)


カリスマ経営者のお話は、やはり面白い。

今年で言えば、やはり最大のヒットは日本電産の永守重信会長のいわゆる「永守節」ですね。

トヨタイムズで特集が組まれているので(流石です)ブログ記事にはしていないのですが、トヨタ自動車の豊田章男社長のお話にも感動しました。

そしてコロナ禍前の株主説明会(株主総会後に開催されていました)での、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長。

あと一般には上記の方々に比べると知名度はやや低いですが、HOYAの鈴木洋前CEO。

こうした下の名前までパッと出てくる名経営者は、さすがに連結ベースで何万人・何十万人を率いているだけあって、人心掌握に長けているのがそのお話ぶりからよく分かります。


あと印象深かったのは、高知の技研製作所の北村現会長ですね。

地方の豪傑のような創業経営者も、独特のカリスマ性があります。
(できればそういう企業を他に見つけたいです。)


こうしたカリスマ経営者から生のお話が聞けること、長年応援している株主との一体感を味わえることは、株主総会の醍醐味の一つです。

大型株と中小型株のそれぞれの特徴。

大型株の総会も中小型株の総会も両方足を運んでいますが、如実に感じるのはガバナンスの違いです。

中小型株は良くも悪くも経営者(代表)が全てのところがあり、株主総会の質に当たり外れが大きい気がします。

特に初めて行く企業で経営者のお話ぶりを動画等で事前に確認できない場合、行ってみてガッカリするケースが多々あります。


一方、大型株の場合は、脇を固める取締役・執行役員の方々の質が、そのお話しぶりからも明らかに高いと感じます。

それぞれの責任の重さも違いますしね。


トヨタ自動車では、「思想、技、所作」を体現する「家元」としての章男社長を支える各管掌の方々が、それぞれ任された持ち場にプライドを持ち自分の言葉で発言されていたのがとても印象的でした。

荏原製作所では、取締役と執行役との厳格な役割分担に唸らされました。

HOYAでは社外取締役の方々を含めていかにも切れ者集団という佇まいで、壇上から言葉を発せずともピリピリとした良い緊張感が伝わってきました。


中小型株は「近さ」が何よりの魅力であり、IR照会の充実感・普段のコミュニケーションに関しては圧倒的に分があるのですが、株主総会の方は大型株の方が勉強になることが多いですね。

普段は距離を感じてしまう分、一気に近づけるありがたみを感じられるというのも、大型株の株主総会に参加するメリットかもしれません。

「総会権利取り」に関しては大型株も積極的に行う必要があるというのが、今年の大きな気付きでした。

3月は「いけす」に大型株が増えそうな予感。
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