元々は誰が言い出したのかは分かりませんが、有名な相場格言の一つに「銘柄に惚れるな」というものがあります。
その株に過度にのめり込まず、状況に変化があった場合には情を挟まずに対処せよ、ということなのでしょうが、これは字面通りに捉えてみると実に正しい言葉なのだと思います。
儲けの手段として「銘柄」を扱い、「トレーダー」に徹する方向性なのであれば、ということですね。
ただ私の場合は、「企業」に投資する方向性を貫きたい、「投資家」でありたいという思いが年々強くなっております。
文脈に支障のない限り、なるべく「銘柄」という言葉を使わないようにもしています。
言葉遣いから、意識も左右されてしまうと思っておりますので。
そんな人間に対しては、「(惚れ込んだなら、それこそ徹底的に)企業を愛せよ」でもいいんじゃないでしょうか。
自分としては、そう言われた方がしっくり来ます。
だって、好きになったものはしょうがないじゃん。
一番良くないのはどっちつかずの姿勢なのであって、「銘柄に惚れるな」はそれを戒める言葉なのではないかと、都合良く解釈しております。



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コメント
これは両面あって、個人的にはどうしても「惚れる」系になると出口戦略が甘くなるというか、売買判断の基準が曖昧になる傾向があります。買いを検討するところで、個々の企業の強みとか独自性みたいなものをとらえるのはわりとしやすいのですが。
例えば、リログループとかエスプールとかですね。いずれも投資元本は回収してはいますが、ろくすけさんのように変化の兆しをとらえて利益を確定していくことができていません。「惚れる」で残すならわずかな株数にして、基本的には利益を得るための手段として出口戦略も常に意識しておくのがいいとは思うのですが。
システム ディなどはわりと長く社長さんともやりとりできたりしているところもあり、これはこれで楽しいのですが。
「愛は永遠」と言えればいいのですが、現実にはなかなかうまくいかないことも多いですよね。
わずかな株数を残すというやり方はいいですね。