世界の景気変動の影響を受けにくいというプラス面の一方で、人口動態のマイナスイメージがどうしても付きまとう日本の内需株。
長期投資には適さないと思われても仕方がないですよね。
でも、「峠を越えた」からこそ、長期投資に値する有望な分野が出てきているとも考えています。
制度疲労的な観点で。
私自身は、内需株の銘柄選択を行う上で3つの着眼点を持ってあたっておりますので、今回はそれを紹介したいと思います。
1.[BtoB]非効率を無くす。
まず企業向けです。
「非効率業務の解消」「高コストの是正」といった分野は、非常に需要が大きくなっていると感じます。
特に伝統的な大企業がないがしろにしていたり、ムダに抱えていたりする部分に隙があります。
経済が右肩上がりで成長していた時期はそのムダを吸収できるだけの余裕が企業側にもあったものの、そうも言ってられなくなってきて、新興勢力による大幅なコスト削減提案が受け容れやすい素地が生まれてきているということです。
「売上」ではなく「費用」に着目する。
専門分野に特化して成長してきた企業に多いパターンです。
2.[BtoC]値頃感がある。
次に消費者向けです。
実質賃金が伸び悩み、見栄なんて構ってられなくなりつつあります。
提供する価値に対して、価格の値頃感に際立つものがないと、なかなか見向きもされなくなってきていますよね。。
値頃感の裏付けになるものとして、2つのことを意識しています。
1つ目はSPA業態。
企画ー製造ー販売のサイクルがその業界の中でも特にうまく回っていて、その背景として物流・EC・IT等が上手に機能していることが確認できるか。
「お、ねだん以上。」が何によってもたらされているのか、自分の中で腹落ちできるかどうかがポイントです。
2つ目はローエンドからの参入。
従来常識とされていたサービスをいったんアンバンドリングし、顧客が真に求めている価値のみに絞り込む。
その上で過剰を排しサービス内容を洗練させ、規模の経済・経験曲線を通じ、価格感応度を利用して大きな市場を獲得する形。
フランチャイズ形式で一気に伸びる企業が多い印象です。
3.海外展開の余地がある。
これは説明不要ですね。
「1」もしくは「2」に加えて、国内の潜在的な需要を満たした後のことも考えて展開を始めている、あるいは準備を進めていることが望ましいです。
実際、内需の保有銘柄の大部分はこのパターンですが、こうした意識を持って探せば、結構面白い投資対象は見つかったりするものです。



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