私の投資における特徴を自分なりに分析してみると、「ストーリー性重視」というのがあると思います。
これは天邪鬼な自分の性格もあるのでしょうが、特に回りくどくて時間のかかるストーリーを好む傾向があります。
例えば以下のような感じです。
・Aによって収益は一時的に悪化しているものの、実態としては順調に成長を続けている(やがて数字にも表れてくる)。
・水面下で取り組んでいるが多くの投資家は認識していないBが表面化すれば、その企業に対する評価は一変するはず。
・今は企業全体としては利益の伸びはそこそこだが、C部門がスケールしていけば利益の伸びが加速するタイミングがいずれ訪れる。
こういったものを見つけてしまうと、私はのめり込んでしまう傾向があります。
単純なスクリーニングでは浮かび上がってこないアイデアに張ることが、投資の醍醐味の一つでもあると思うんですよね。
傍から見ると何で投資しているのか分からないくらいの状態が、自分には心地よいです。
ただ、「If~Then」型(もしXが起こったら、Yが実現する)の投資ストーリーには、Xが不発に終わる危うさが内包されています。
私はこのパターンに嵌ることで失敗するケースが度々あるので、本当はその魅力的なストーリーに集中投資をしたいところであっても、分散投資という形で一定の歯止めをかけるようにしています。
「最大の失敗は、最も自信のある取引から生じる」と、現・セゾン投信株式会社の国内株式運用部長 兼 ポートフォリオマネージャーである山本潤さんも仰っていました。
色々なストーリーをたくさん自分の中に持てるようになりたいですね。
そういう意味では、本当に大事なのは「教養」ということになるかもしれません。
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