「株主への手紙」が最近公開されたこともあってバフェットの投資行動を調べていたところ、少し前のものですが、以下の二つの記事を見つけました。
バフェットと言えば「長期投資」のイメージが強いですが、実際の投資行動としては、買ったうちの3分の2は5年以内に売却しているようです。
最近では、TSMCについてわずか数ヶ月でほとんどを売却したとの報道がありましたね。
私は氏の凄さは、エントリー時の銘柄選択眼というよりは、むしろ自らの間違いを認められ、「見切り売り」が躊躇なくできることにあると考えております。
・走りながら自分のシナリオを検証し、絞り込んでいく。
・ダメだと分かれば、素早く見切る。小さく失敗する。
・結果として、時間をかけて値上がりした企業群がポートフォリオに残る。
初めから「長期投資ありき」ではなく、上記プロセスを経ての「結果としての長期投資」というのが氏の運用の実態なのではないか?
「雑草」の刈り取りが上手、ということなのではないか?
ー こんなイメージで捉えるようになり、いつしか自分もそれにならおうと思うようになりました。
この考え方を実践するのに好都合なのが、「いけす」であります。
・まだ自分の描いたシナリオが軌道に乗るか不確かな段階では、とりあえず「いけす」で買っておく。
・「イケる!」となれば買い集めていって、「控え」、そして「スタメン」へと格上げしていく。
「いけす」にあるうちは、間違っていたとしても傷は浅いです。
この時点で「見切り売り」ができれば、ポートフォリオ全体のリカバリーも容易です。
また、ある程度検証が進み、自分なりにシナリオの妥当性が認められる状態に至っていれば、仮に「控え」「スタメン」となった後で含み損の状態になったとしても、落ち着いていられます。
購入時点より「価値」とのギャップが大きくなっているということですから、自信を持って保有も買い増しもできます。
投資家の理想である「損小利大」に向けて、なかなか理に適ったシステムなのかもしれないと、自分で勝手に気に入っております。
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