値動きが軽い(=早く儲かりそうな気がする)、ビジネスモデルに新規性があり、かつ分かりやすい、経営陣との距離が近いといったような理由から、中小型株を主戦場としている投資家も多いことと思います。
私もどちらかと言うとそのような傾向はあったのですが、最近になって大企業への投資の楽しさに気付くようになりました。
何が楽しいのかというと、「歴史を学べる」ことです。
今は世界を股に掛ける大企業も、基本的にはかつての中堅中小企業です。
こちらのサイトの味の素の例などを見ても分かりますが、今はESGだなんだと高らかに理想をうたっている企業でも、創業者は案外事業を始めるまではロクデナシだったりします。
それでも人との出会いや偶然のアイデア創出が重なったりして、まず事業の核となるものができ、やがて成長軌道に乗っていきます。
勢いに乗るまでのストーリーがまず面白いですし、祖業からいかにして事業ポートフォリオが変遷していったのかをたどっていくのも興味深いものがあります。
また、とてつもなく大きくなる企業は、どこかで企業によって多種多様な危機や挫折を経験していたりするものです。
さまざまな企業の沿革を見ていくと、強みの源泉となる現在の主力事業、優れた組織や制度は、危機・挫折を通して育まれたものが多いことが分かります。
社史研究家の杉浦泰さんによれば、「危機を耐え忍び克服を目指す日々が企業を強くし、順風満帆な日々が企業をジワジワと疲弊させる」とのことです。
強い企業は強い企業なりの経験があり、それが将来起こるかもしれない危機への対応能力を備えることにもつながっているのだとしたら、危機の乗り越え方を知っておくことは投資をする上で大きな支援材料となります。
さらには、多数の大企業の歴史からの学びが、別の企業を分析する際にアナロジーを想起させる源にもなりそうです。
そしてやがては、将来化けるかもしれない中小型株の見極めにつながっていけばいいなと、ちょっと期待していたりもします。
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