英文学者であり、大ベストセラー『思考の整理学』の著者としても名高い、外山滋比古さんという方がいらっしゃいました。
30歳だった1953年から2020年に96歳で亡くなられる直前まで、ずっと株式投資を続けられてきた方としても知られています。
私の憧れの存在でもあります。
2018年頃には『知的な老い方』『お金の整理学』といった著書で株式投資の魅力に触れていたこともあって、メディアで見かけることも度々ありました。
例えばこんな記事です(日経マネーでもインタビューが掲載されていましたね)。
外山さんのように、本来株式投資は生涯楽しめるものであるはずです。
例えばスポーツ選手のように、自分がやりたいことが年齢とともにできなくなり、それを取り上げられた時の喪失感に襲われるといったこともありません。
持続可能な手法を守っている限りは。
自らの選択によって喪失感に襲われる破目に陥らずに済むよう、「やらないこと」を明確にしておくのが大事だと思っています。
そこで私も大いに参考にさせていただいているのが、山本潤さんが『初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略』で述べられていた「株式投資の『六悪』」です。
ブレーキのない車で街中を猛スピードで走るような、リスクを顧みない(6つの)取引を初心者に対して戒めており、これは大変貴重なアドバイスであるとともに山本さんなりの親心であるとも思っています。
具体的には、以下の通りです。
①信用取引
②集中投資
③回転売買
④空売り
⑤小型株への投資
⑥IPO銘柄への投資
投資先企業と「同じ船に乗る」という、株式投資の真の魅力に触れることのないままに「退場」を強いられるのは、大変不幸なことです。
(取引手法に関して、永遠の初心者でも構わないと思っている)私自身も、①④は一切やっていないですし、他も1銘柄あたりの割合、小型株の比率等、自分なりに制限をかけるようにしています。
この「六悪」が複数掛け合わさると、さらに暴力的・破壊的になります。
例えば、①信用取引×②集中投資×⑤小型株への投資 は、ハマれば大きく増やせますし、一躍ヒーローになれるかもしれませんが、失敗した場合には撤退が難しく、手法そのものは極めてリスキーで再現可能性に乏しいと感じます。
株式投資を持続可能なものとするために、「やらないこと」を明確にし、自分なりに歯止めをかける。
そうすることで、外山さんのように生涯楽しめるものにできれば素敵ですよね。
多くの方にとって、目指すべきはヒーローになることなどではなく、自分が心から楽しめて再現可能性もある方法を見出し、それを続けることなのではないでしょうか。
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