「ある企業の価値は欲望の側から光を当てると影が大きくなり、恐怖の側から光を当てると小さくなります。」
これは私の好きな岡本和久さんの言葉なのですが、「株式の本源的価値が実体とすれば、株価は影」とみなす考え方から来ているものです。
投資先の株価下落が続くときは、いつもこの言葉を思い出しています。
(↓ 過去に書いたエントリです)
株価下落そのものがさらなる株価下落を呼ぶパターンは、まさに投資家の多くが「影の動きにおびえている状況」かと思います。
企業の価値は変わらない、むしろ上がっていると考えられるにも関わらず、目先の恐怖(だけ)にとらわれて株価が下がるということが往々にして起こります。
相場全体が下落している時などは、有識者様からもっともらしい後講釈が付いたりして、ご丁寧に恐怖を増幅させてくれちゃったりもします。
自分がそれに巻き込まれないためには、実体を見るのに徹することです。
・自分の作った成長ストーリーの点検を怠らない。
・疑義が生じたら、都度調査・確認をする。
愚直にこれを繰り返すことで、新たな情報が加わって保有根拠はますます強化され、株価下落に際しても「みんな分かってないなあ」と超然とやり過ごしたり、価値とのギャップ拡大を理由に買い増ししたりすることもできるものです。
「この投資先については、誰よりも(少なくとも大部分の投資家よりは)詳しい」と言えるようなレベルになると、より心強いですね。
「私だけはちゃんと価値が分かってますよ」という感じで。
「価値」と「株価」を別物として考えることが、株価下落時を乗り切るコツです。
判断が「株価」に振らされることのないよう、こういった時は特に「価値」を強く意識すると良いかと思います。
そのためにも、私はできるだけ力強く価値創造を続ける企業に投資することを心掛けています。
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