アーリーリタイアを目指す上で、「配当金生活が実現できること」を一つの目標としている方が多いかと思われます。
例えば、以下のAさんのケースが典型的です。
生活費が年間3百万円かかるとして、元本1億円あれば3%の配当金でいけるだろう、みたいな。
しかし、税引後配当利回り3%となると、表面利回りでは3.8%程度欲しいということになります。
安定性も加味すると、成熟ステージにある企業を中心に選ぶことになろうかと思います。
そして選ばれる企業は、みんな似たり寄ったり。。
でもそれでは面白味には欠けますよね。
以下のBさんのように、柔軟に考えてみてはいかがでしょうか。
元本は年率7%成長、税引後配当利回り1%の前提で、生活費の3百万円は、
期初元本の1%からなる配当金と、年率7%成長後の元本の取り崩しから充当する。
こう考えれば、配当利回りが低い成長株にも躊躇なく投資をすることができますし、選択肢が広がります。
元本取り崩しはもったいないようにも思えますが、1億円も投資していたら、ポートフォリオの中にはイマイチな株(例えば、購入時の前提が崩れてしまった株)が少なくとも2百万円程度はあるはずです。
それを換金し、配当金代わりにするということです。
この習慣をつけておけば、傷口が浅いうちに損切りができるという副次的効果も期待できます。
決算月に縛られる配当金と違って、お金が必要な時に売ってもいい訳ですし。
成長株の複利効果により、元本が増えていくことも大きい。
私も一時期、ポートフォリオの一定部分をAさん的な考えで固めることで生活費をまかなおうとしていましたが、どうもしっくり来なかったです。
自然と従来の延長線上で行ける、Bさんの考え方に変わっていきました。
やはり「投資先には配当はほどほどにしてもらい、価値創造できる事業への再投資を優先してもらいたい」という考えが根底にはありますね。
「配当金生活」にこだわっていたら、地方スーパーへの投資もできません。
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