上を見るか、下を見るか ~ 買い増しへの抵抗感に関して。

投資スタンス

長期投資を前提に考えている人は、基本的に逆バリ志向ですよね。
できるだけ安くなったところを狙って買って、含み益を伸ばしていくようなやり方を好むと思います。

そうなると、なかなか買付単価が上昇するような形での買い増しには、心理的に抵抗があったりするんですよね。

でもこれはもったいないことだと思っています。
なぜなら、一方で企業の価値もまた上昇していくからです。

資本コストを上回るような収益構造が保たれ、持続的に価値を創造できている企業は、1株当たりの価値も増加していきます。
時間とともに、買付単価とのギャップも拡大していくことになります。

価値が上昇すれば株価も上がっていくのが道理ですが、このギャップを引き続き大きい状態に維持できるのであれば、買い増しを検討してみてはいかがでしょうか。


当初100円の価値を見込んでいた企業の株を、50円で買い付けていたとします。
その価値が200円に上昇した時、株価がいまだ100円に留まっているなら、買い増しを検討するに値すると私は考えています。

現時点の株価100円に対して買付単価が50円ですと、含み損益の「率」は+100%です。
ここで当初の購入数量と同じ量を買い増ししたとすると、買付単価は75円に上昇しますので、「率」は+33%へと大幅に下がってしまいます。

ただ、その時点での価値と買付価格とのギャップという面では、その「率」で見れば、最初に買った時も買い増しした時も50%で変わりません。
一方で取れるギャップの「金額」は上がっています。

買付単価に対する含み損益の「率」が下がることに、抵抗感があるのも分かります(私も以前はそうでした)。

でもそれは、買付単価という「下」にとらわれ過ぎているからなのだと思います。

私は、価値という「上」も見ながら対応していくことをオススメします。

常時見ている企業が価値創造のスピードを上げているのに、株価がそれを十分に織り込んでいないとすれば、そこは積極的に買い増しを検討すべきだと思います。

買付単価が上がってしまい「率」が落ちてしまうという理由でそれをスルーし、次の新しい企業で一からスタートしようとするのは、非効率でもったいなく感じられます。

できれば、勝手知ったる企業との関わりを、機を見てより厚くしていきたいものです。

既保有銘柄が仮に暴落したとしても、「買い増しができる!」と思えるのは大きいです。
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