DCF法からの学び(6)~まとめ

投資スタンス

DCF法の算式から読み取れたこととして、企業価値が高くなる企業には大きく分けて2つの特徴があることが分かりました。

  1. 資本効率が高いこと(設備投資、運転資金の面で)

  2. 長期安定成長が見込まれること


そして、この面で評価に値する企業を探すには、定量的にはROICが有効なことも分かりました。


では、定性的に判断する軸は何でしょうか。

私は「経済的な堀」(「障壁」と表現される場合もあります)があることが大前提になると思っています。

なぜなら、そこに以下のような因果関係があると考えられるからです。

  • 「堀」があるからこそ、ライバルに劣後しにくくなり、競争力を維持・・するための設備投資が少なくて済む
            ↓
  • その結果、事業領域拡大のための前向きな・・・・投資にお金を回すことができる
            &
    オペレーションを工夫し、運転資金の極小化を図ることで、その流れはより強固になる
            ↓
  • これを繰り返すことで、長期安定成長が実現する。
            ↓
  • 企業価値が複利の力で増大していく。


結局のところ、

「堀」の存在が認められる素晴らしい企業を、安くなったタイミングで買う(中短期投資家の心の揺らぎを利用する)

という極めて単純な行動を徹底するだけでも、老後に向けた資産形成の目的は達成できるのではないかと思っています。

素晴らしい企業であれば、その複利での価値増大に対して、長期的には株価は揺らぎながらも付いていくわけですから。


10年で倍(年率+7.2%)だったら、20年で4倍、30年で8倍。

30歳の時の月3万円の投資は、60歳に24万円になって返ってくる計算です。

これに年金が加われば、暮らしにはまず困らないでしょう。


本来、人生に必要なお金がどの程度かを考えれば、たとえ個別株であっても、投資はとてもシンプルに考えることができるはずです。

でも欲張り過ぎることによって、自ら難しくしてしまっている面があるのではないでしょうか(自戒を込めて)。

DCF法を経由して導かれる結論も、とてもシンプルなものでした。
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