日本企業でよく見る、危うい事業ポートフォリオ。

投資スタンス

マッキンゼーのパートナーである佐藤克宏氏が2021年に書いたDHBRの記事の中で、日本企業によく見られる4つの事業ポートフォリオの類型が紹介されていました。

転載元:DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー『ROICの視点で稼ぐ力を高める 第II部 企業価値を戦略に落とし込む』


ゆでガエル型
どの事業も成長を期待しにくくなり、稼ぐ力も乏しくなってきている。

後ろ髪引かれ型
過去のしがらみがあり、いくつかの低成長・低利益の事業を抱えたままでいる。

ジリ貧型
コア事業以外で、今後の大きな成長が期待できる事業・稼ぐ力が強い事業として、柱となるものが見当たらない。

下手な鉄砲型
ダントツに稼ぐ事業のキャッシュを原資に、色々な事業に手を出すものの、大きな成果にはつながっていない。
(新興グロース系によく散見される?)


なかなか興味深い分類ですね。
複数事業を抱える企業を初めて分析する際などに、上記パターンを頭に入れながら見ていくといいかもしれません。

日本企業の場合、ポートフォリオ経営がまだまだ洗練されていない部分があるからこそ、その再構築によって全社利益が大きく伸び、評価が一変しうる企業が多いのではないかと考えています。

ただし、ポートフォリオ再構築が成果を出すのには、ある程度の年数を要します
そこで長期投資が活きてくるということになります。

私が大型株に最近興味を持つようになったのも、比較的シンプルで無駄のない筋肉質の企業への投資ばかりではなく、こうした切り口での投資もしてみたいというのも実はあったりします。

経営者の投資家脳を見極めることも大事になってきますね。
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