昨日の記事に関連して。
投資家は四半期決算におけるコンセンサスを異様に気にし、その「答え合わせ」によって決算シーズンは悲喜こもごもの日々を送ることになりがちです。
しかしながら、企業を経営する側は、四半期単位の結果をゴールに日々事業活動を行っているわけではありませんから、どうしても投資家との間には数字へのこだわりにギャップが生じてきます。
そしてそのことを忘れてはならないと私は思っています。
タイトルは二宮尊徳の言葉です。
「かんてんぱぱ」「年輪経営」で有名な伊那食品工業の塚越宏 最高顧問の座右の銘でもあり、「会社は永続することに価値がある」と考え始めた時、この言葉に出会ったそうです。
私はこのような意識を持って経営がなされている企業に、自分にできる範囲で目線を近づけつつ、長期スパンでものを考えて投資していきたいと常々思っています。
四半期決算の数字に関しても、努めて大きな流れの中でとらえ、数字の増減そのものだけで脊髄反射的な投資判断をしないようにしたいものです。
例えば、前同比減益の数字が出たとしても、
・それは一過性のものとしてとらえられるのか
(単に前期が良すぎたという可能性も)
・それとも、大きな良くない変化が起こりつつある兆しであるのか
・営業上の単なるノイズであるのか
(よく言い訳に使われる「期ずれ」という言葉が、本当なのかどうか)
というように数字の背景にあるものを十分に考えたり調べたりして、その上で行動するようにする、あるいは次の四半期も様子を見てみる。
二宮尊徳の言葉は、その意味で長期投資を志す者にとっては心の支えとなります。
短期の利益を追い求めるスタイルではないのだから、3ヶ月の結果だけを以て右往左往しても仕方がないなと。
できれば投資先の経営者に自分を合わせるように、「遠きをはかる者」でありたいです。
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