日本株の業種別分散投資について(3)~長期で好リターンの業種は?

投資スタンス

前回は「未カバー業種」の直近2年のパフォーマンスを確認しました。

それでは「より長期で見た場合に、投資に値する業種はどれなのか」についても確認していきましょう。


アベノミクス開始以降の業種指数の推移

昨年の今頃の記事から拾ったものですが、「情報通信・サービス他」(以下、「情サ他」)から「機械」までの7業種がTOPIXを上回っています。

「コロナバブル」の影響で「情サ他」「電機・精密」がメチャメチャ強くなっていますが、そこは少し割り引いた方が良さそうです。


より長期で見てみましょう。

2003年以降の業種指数の推移

バブル崩壊後、「りそな実質国有化」で日本株が大底を打った、2003年からの推移です。

リーマンショック前後で、業種によってかなりボラティリティに差があることが分かりますね。
(特に不動産、資源まわりはヤバかった記憶があります)

この期間でTOPIXを上回っているのは、「商社・卸売」から「建設・資材」までの10業種。

この中で「アベノミクス開始以降」でもTOPIXを上回っているのは、「商社・卸売」「機械」「情サ他」「電機・精密」「素材・化学」「医薬品」の6業種ということになります。

これらの業種を中心に、前回一覧にした企業を長期投資候補としてピックアップしていけば良さそうですね。

「未カバー業種」である「商社・卸売」が一番パフォーマンスが良かったというのは、自分にとってはかなりの盲点でした。

今後の運用に活かしたいこと

パフォーマンス上位の業種の中で、安定性からすれば「情サ他」「電機・精密」「素材・化学」「医薬品」あたりを中心に選びたいところです。

しかし長期のパフォーマンスで見れば、実は景気変動の影響を大きく受ける「商社・卸売」「機械」が外せないということが今回の大きな発見となりました。

「なんとかショック」の時に優先的に購入すべきなのは、むしろこの2業種なのかもしれません。

商社については今は買う気がしませんが、来たるべき時に備えて研究を進めておく必要性を感じた次第です。

(終わり)

「エネルギー資源」の活躍の場は、ごく短期でしたね。
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