SHOEI株主総会2022(2)業績見通し説明会編その1(★★★★☆)

株主総会・説明会

株主総会終了後、休憩を挟むことなくそのまま67期業績見通し説明会が開催されました。

(写真一番手前が、上市されたばかりのスマートヘルメット「OPTICSON」です)

業績見通し説明会

67期(今期)業績について

決算説明会資料のP.14「2023年9月期業績予想のポイント」について、石田社長から一通り説明がありました。

タイ子会社は66期利益▲28百万円→67期▲0.5百万円の計画をしており、現状の数量は5千個レベルと全体に与える影響は僅少ながら、今後は連結利益への貢献を期待しているそうです。

このページに無い項目として、以下の2点について説明がありました。
・主力の一つとして期待するX-Fifteenが上市(後述)、日本国内でOPTICSONの発売開始、欧州新規格06(ECE 22.06)対応の継続(2023年6月までに要適合)。
米国代理店向け販売は、在庫調整によりブレーキがかかる

生産戦略(P.22に対応)

石田社長より、基本的な考え方について説明がありました。
・下振れリスクを踏まえ、作り過ぎをくれぐれもしないように、現地現物の精神でできるだけタイムリーに作ることに専念。
2024/9期は、生産目標83万個からどれだけ上積みするかは未定。来年夏頃に24年はどうするかを最終決定する

次に堀本取締役(生産本部長兼茨城工場長)より、生産体制の拡充、特に茨城第2工場の投資計画について詳しい説明がありました。
・用地取得に1,385百万円を投じる計画だが、元々雑木林だったところを造成して工業団地にする計画であり、コスト増により上振れする可能性も。
・岩手工場の駐車場内の第四倉庫新築工事については、2023.5.15引き渡しの予定。

商品戦略(P.17に対応)

志田取締役(商品開発本部長)より説明がありました。
・OPTICSONは、12/17にギャラリー3店舗での限定販売開始(12/22までで販売実績21個)。早く開発できていたが、時間を要したのは安全性確保とアプリの修正作業のため。
・レーシングタイプX-Fifteen(X-SPR Pro)は、空気抵抗でX-Fourteenを凌駕するために長期間の研究開発を経てリリース。
・05規格から06規格への変更に伴い、既存モデルのモデルチェンジ等に対応中。

販売戦略(P.23,24に対応)

石田社長より説明がありました。

  1. PFS(Personal Fitting System)
    将来的には、頭にピッタリ合ったものを買うのが当たり前の時代にしたい
  2. SHOEI Gallery
    さらに展開し、数年内に6~7店舗に増やしていく。
    1店舗で1,500個/年、トータルで全体の1%程度の売上高に達する計算。
    ただし代理店・販売店との共存共栄が大原則であり、広告宣伝・ニーズ吸い上げの場としてこの程度の店舗に留める。
  3. 来年のキャンペーン
    ユースライダー(16~24歳)向けに、Z-8を2万円引きで提供。
    一旦被っていただくと4~5年は続ける傾向があるため、最初からSHOEIを、かつフィッティングを経て使っていただきたい。そのためにインセンティブを設ける。
ブランド戦略(P.25に対応)

引き続き石田社長より。

・従来はMotoGPはじめ世界的レーサーとのスポンサー活動にもっぱら注力していたが、最近はYouTubeを使った広告宣伝へと多様化を進めている。元SMAPの森且行氏に茨城工場に来てもらったりもした。
若い方に合わせて、プロモーションも見直していく

定性課題

この会の目玉である、次の株主総会に向けた宿題です。
今回は以下の通りです。

  1. 生産体制の拡充(→83万個)
  2. 高付加価値化、HUDヘルメットの上市(※今期に入り既に達成していますが)
  3. 中国現法の本格稼働
  4. PFS国内5割超、海外(欧米・タイ)での本格普及
  5. SHOEIブランドを浸透させるプロモーション(NEW!)
  6. 環境問題で着実な成果を出す
  7. 地域貢献で着実な成果を出す
経営基本方針(P.21に対応)

改めて経営基本方針について説明がありました。

  1. 健全な財務体質により、事業継続を⻑期にコミットします
    他人資本に頼っていては、長期にお客様にコミットすることが不可能。
    地震災害、M&Aを含めた事業展開に備え、高い自己資本比率を維持し、キャッシュを積んでおくことが大事。
  2. Made in Japanで勝負します
    高い技術基盤を活かしたものづくりは、日本以外ではありえない。
  3. お客様の声に⽿を傾けます
    ヘルメットは球体であるべきとする会社もあるが、我々はダイナミックにニーズに応え、かっこいい、使い勝手の良い製品開発にチャレンジしていく。

毎度のことですが、実際に基本方針についてお話を伺うにつけ、その一貫性に惚れ惚れとします。

(ここまでで、株主総会開始時から1時間24分)

(続く)

SHOEIの場合はどうしても3回に分かれてしまいますね。
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