経済として成熟し、成長性の面で見劣りする日本の個別株。
なぜ私はあえてそこに投資しているのかを改めて考えてみました。
なぜ日本株なのか
- 企業の経済活動、そして経営者の考えをより身近に感じられる。
- 情報収集の面で有利な立場にある。
- 日本企業の価値創造プロセスに投資家として関わることは、日本を豊かにすることにつながる(と信じている)。
以上の3つを意識しています。
特に3つ目。
日本にとって価値のある企業、課題を解決しながらしっかり付加価値を生み出している企業が適正に評価されることは、資金面・人材面・商取引等を通じてその企業をさらに強くします。
そして創造した価値の社会への波及・還元(取引先の繁栄、雇用、税金、投資のリターン etc.)が、日本をより豊かにすることにつながります。
私には生まれ育った日本の、この好循環を加速させる役割の一端を担いたいという想いがあります。
価値創造を続ける日本企業を積極的に評価したいのです。
なぜ日本株をインデックス投資でやらないのか
これは明確で、インデックス自体に問題があるからです。
日経平均株価は「日本代表」の225社で構成されており、名だたる古参の大企業がまんべんなく入っている印象。
一方、ダウ平均株価は「世界代表」の30社とも言うべきグローバル企業のオールスターが揃っており、かつ新陳代謝が非常に活発です。
どちらが投資家にとって頼もしいかは、比べるまでもありません。
TOPIXに至っては、東証市場第一部に上場する国内株式全銘柄を対象としており、選別機能すらありません。
そこは流動性のある大型株に絞ったS&P500などとは大きく違う点です。
どちらを選ぶにしても玉石混交の色が濃い日本のインデックスに、あえて投資する気は起きません。
規模の大小を問わず、少なからず「玉」はあるのですから、それを自分なりに拾っていきたいです。
個別株に投資するモチベーション
インデックス投資を行わないとなると、アクティブ・ファンドを使うという手もあります。
これは人それぞれだと思いますが、投資哲学に共感できて構成銘柄にも納得性があれば、それも選択肢になり得ると思います。
この点、私の場合はちょっぴり欲がありまして、「自分の投資アイデアの妥当性を、株式市場を通じて証明したい」という想いがあります。
これは経営者(特にオーナー系企業の)が「自社の事業価値を世に問いたい」と考えるのに似ているかもしれません。
この2つを結びつけて考えると、投資家として「価値を価格に反映させたい」というモチベーションにつながります。
だからオーナー系企業の長期的なビジョンに共感して投資することが多くなるのだと思います。
なお、私は根っからの逆バリ気質なので、何らかの事情で株価的に逆境に立たされた企業のレジリエンスに期待する傾向もあります。
(ですので、豆腐屋は”しくじり”があっても、ついつい応援したくなります)
こういう欲は、アクティブ・ファンドで満たすことはできませんね。
ということで、日本の個別株投資なんです。
以上、現時点での考えをまとめてみました。
とりあえずこれを叩き台とし、今後心境の変化に応じて適宜リバイスしていきたいと思っています。
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