前回、「売り」で迷わずに済むよう、「買い」の根拠を整理した投資先メモを作っておくと良いという話をしました。
ある程度フォーマット的なものを作ろうかと色々試行錯誤もしたのですが、結局以下の3つのポイントに沿って箇条書きをする形に落ち着きました。
- 着眼点
- 価値提案
- 長期ストーリー
以下、それぞれについて説明します。
着眼点
その企業を面白いと思ったキッカケ、評価できるポイントを記載します。
経済の堀・参入障壁、経営戦略、ユニークなビジネスモデル、独自のバリューチェーン、組織文化、一時的な業績悪化が逆にチャンスと思える根拠、いち消費者としての気付き等々(それこそ何でも!)。
あまり型にはめてチェックリスト化すると面倒くさくなってしまいますし、企業ごとにその魅力は別々のところにあると思います。
自分の投資家としてのレベルなど気にせずに、あくまで思いつくままに列記していくというのがポイントです(最初からハードルを上げない!)。
最初は拙くても、やっていくうちに言葉が研ぎ澄まされていく、言語化能力が高まっていくのが実感できるかと思います。
価値提案
その企業が顧客にもたらす価値について整理します。
「この商品・サービスの本質は何だろう?」と考えてみるということですね。
そのプロセスを通して、その企業の世の中における価値、その企業が解決しようとしている社会課題も見えてくると思います。
創業の動機や企業沿革をたどってみるのも、価値提案に対する理解の一助となります。
長期ストーリー
これはそのまんまです。
その投資先企業について実現してもらいたい未来を思い描くということですね。
完全な妄想ではなく、企業側もそれに向けて相応の準備を進めている、少なくとも構想自体はあるということがポイントです。
これら「着眼点」「価値提案」「長期ストーリー」を明確にしておき、投資期間中の保有継続根拠にするということになります。
(続く)
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