投資先メモを作りましょう(1)

投資スタンス

「買い」に比べて、「売り」はとても難しい。

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。


実は「買い」と「売り」を別々に考えていることそのものが、その大きな原因なのではないかと私は考えております。

「買い」の時点で「売り」の準備をしておけば、判断を迷いにくくなります。


どういうことかと言うと、「買い」の根拠を明確にしておけば、「売り」の条件も自ずと固っていくということです。

「何となく買ってしまう」ことが、「売り」を難しくしているのです。


対策としては、「買い」の際に、その根拠を整理しておくということになります。

「買い」の根拠が失われる事象が発生したら(自分の勘違いの判明も含めて)、それが致命的なものであればあるほど「売り」の材料とする。


「〇〇を期待して買ったのに、その可能性がなくなった」(だから売る)


このようにすれば、ある程度システマチックに対処することが可能になります。

そのために、「買い」の根拠を整理した投資先メモを作っておくことをおすすめします。

投資家は、目の前の事象に対して都合良く解釈を捻じ曲げてしまう生き物です。

事後的に、客観的に振り返ることのできる投資先メモは、その習性に歯止めをかける効果があります。

(続く)

次回は「負担にならない」メモの作り方をご紹介します。
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コメント

  1. 伏見の光 より:

    そうですね。個別の売買記録をすべてエクセルでつけておいていつでも参照できるようにしておくことはメモとしては相応の意味があると思います。ただ、これだと企業価値よりも自分の売買とか株価の方に意識がいきがちになりますが。

    今は直近のIPO銘柄7794イーディーピーに注目しています。
    事業内容の独自性、市場の拡大、技術力、売上・利益の伸びと高い利益率、大化けの可能性など色々面白いところがあるかと思っています。

    思いついたことはあれこれブログに書いておくようにしています。

    人工ダイヤモンドのおおもとになる種結晶が主力商品ですが、ここの売りの判断は競合他社がシェアを拡大し、ここの独自性、有利性、効率性等の強みが失われたか、失われると判断した時ということになるかと思います。

    • 6_suke より:

      ブログを書くのは自分の考えをまとめる良い機会にもなりますし、投資には非常に有益ですよね。

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