シリーズで書いてきたのですが、決算補足説明資料のリリースがあった3/24から1ヶ月経ってしまいました(忘れていたわけではありません 苦笑)
2023/1期決算に基づく「事業計画及び成長可能性に関する事項」のリリースを待っていたのですが、明日に株主総会を控えて時間切れということもあり、この辺でまとめに入りたいと思います。
今後の成長戦略
決算補足説明資料のP.26には、成長戦略が描かれています。
「ブランド力を高め付加価値の高い商品展開を行い、オンライン・オフラインともに拡大させる」
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「店舗」「EC」それぞれの特長を活かしながら企業全体として「効率性」を追求し、同時にブランド力も高めて「収益性」を向上させる
このページから、今後の成長戦略をそのように読み取りました。
その上で「効率性」「収益性」の観点から、私なりに今期重点施策を以下の通り整理してみました。
- オンライン販売は、経営資源の投下を抑えつつ店舗と違った幅広い提案ができ、営業利益率は高くなる。
- 高付加価値のNICAL・卑弥呼、採算の良い海外店舗への注力により、(中長期的に見て)全社ベースでの営業利益率は高まっていく。
- 店舗は好立地に限り展開し(全国を自社店舗で埋めるような展開はしない)、集客の効率が落ちる地域についてはテレビショッピングや他社との提携にてカバーする。
このように見ていくと、今期重点施策においても「収益性」「効率性」を同時に追い求めている印象を強く受けます。
「アフターコロナ」のその先へ!
ここで思い出されるのが、オムロンのROIC翻訳式です。
- 価値創造のために必要な経営資源(N)(モノ、カネ、時間)を果敢に投入する。
- それ以上に、お客様への価値(V)を大きくする。
- 滞留している経営資源(L)(ムリ、ムダ、ムラ)を減らして、(N)にシフト/投入する。
コロナ禍で見せた果敢なチャレンジの数々、ブランド力・商品の機能性向上、EC・他社との提携を活用しながらの店舗展開のメリハリ付け+スクラップ&ビルド、費用対効果の高いM&A巧者ぶり…
上場来ここまでの過程を見てきた限り、ダブルエーは「ROIC経営」的な動きが企業体質として自然にできているのではないか、と感じるところがあります。
そして「アフターコロナ」(今期)のその先となる来期以降、それはより数字上でも明らかになっていくものと私は考えております。
(終わり)
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