アバントの総会参加を終えた後、三原まで足を運び、昨年に続いての参加です。
現時点では非保有となっておりますが、中計の連続下方修正からの立て直しの可能性について確認し、それいかんによっては再度保有することも検討したいと思ったのです。
株主総会
512名収容できる会場ですが、3席に1席の間隔で着席するよう指示があり、座れる席を記した紙を配布されました。
出席者は20名程度。
招集通知に来場を控えるよう記されていたせいなのか、成長期待の後退のせいなのか、昨年より減ってしまいましたね。
報告事項については、招集通知の内容を読み上げることもなく省略しておりました(これはこれで良かったです)。
決議事項は以下の3つです。
- 剰余金処分の件
- 取締役2名選任の件
- 監査役1名選任の件
質疑応答
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
新型コロナウイルス感染症防止のため、質問は1人1問、目的事項に関する内容として欲しい旨の依頼がありました。
質問は山名社長が全て答えておりました。
Q
取締役候補者のうち、岡村氏については招集通知に候補とした理由が記載されていない。
2020年5月に入社したばかりの方だが、その理由を知りたい。
A
紹介会社を通じてヘッドハンティングした人材だが、入って間もないにも関わらず意欲的に仕事をしていただいている。
取締役としてしっかり仕事をしていただけるだろうと判断した。
Q
コモパンのような、ロングライフ商品の開発の予定はあるか?
A
将来的な検討項目の中には入っているものの、開示には至っていない状況。
冷食・ハムソーが好調であり、そういった足の長い商品の需要の強さはうかがえるし話もいただいている。
ただ当社としては、あくまで優位性のあるものを手掛けていくつもり。
Q
前期は富士山麓工場の売上高が3億円に満たなかった。
損益分岐点に至るには、単独で売上高が20億円は必要ではないか。
これを達成できるのかどうか、PB等で具体的な話は進んでいるのか、現時点での感触を教えていただきたい。
(これは私の質問です)
A
前期の富士山麓工場単独の売上高は273百万円に留まった。
おっしゃる通り、20億円の売上高を作らないと採算は取れない。
今期の富士山麓工場単独の売上高は、前期最終月の実績60百万円×12=720百万円で計画をしている。
商談についてだが、大手流通各社とはコンタクトできている。
PBも4,5社内定しており、西友、ダイエーには実際入っている。
時期は未定だが、色々と話は進んでいる。
ただ、償却が年間6億円強と、負担が大きいのは事実。
来期中には売上高20億円のレベルになんとか持っていきたいと考えている。
→ 月次ベースで採算ラインに乗せるということでしょうか。
Q
色々事情はあるにせよ、2期連続で中計を変更し、今後も下方、下方に見ざるを得ない。
信頼性に問題が感じられる。もっと精査が必要なのではないか。
関東の売上が伸びないとどうにもならないが、営業体制はそれに向けて強力なものとなっているのか?
A
中計変更が暦年となってしまい、ご迷惑をおかけしている。
コロナの影響では、営業が滞っているマイナスの部分と、内食が見直されてきたプラスの部分と両方ある。
今回は出した数字に関して色々言われることもあるが、多少保守的に見ている。
全国販売を行っているヨーカドー、イオン、西友、ライフ等とのパイプはしっかりしており、さらなる強化を図るための工場・営業体制も十二分に構築できているし、実際に営業も進捗している。
前期4Q・今期1Qの売上が底と考えるが、そこを基準として計画を出している。
当社にしかできない無人の高速ロボットラインは、お客様にも認知されている。
結果はまだ付いてきていないが、しっかりやっていく。
所感
やはり中計の下方修正が相次いだこともあって、従来よりも保守的に予想を立てていることが伺えました。
今期の業績に関しては、比較的安心して見られると思います。
ただ昨年と比べると、山名社長のリップサービスも影を潜め、少しお疲れ気味に感じられたのが気になるところです。
質問にはしっかり答えていただきましたので、今後へのエールの気持ちを込めて、評価は★★★☆☆とします。
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