「勝ち」より「価値」だ。

投資スタンス

タイトルは、先々週、たまたま家で見ていたTVドラマ「同期のサクラ」で出てきた言葉です。
毎週見ている方ならご存知かと思いますが、じいちゃんからのFAXで流れてくるアレです。

誰かと比べるのではなく、自分の価値を大切にしようというのがこの話のテーマでした。
投資とは全く関係ない内容でしたが、いま自分が理想とする投資スタイルがまさにこれだなと思い、この言葉そのものは強く頭に刻み込まれました。

「勝ち」より「価値」。

私は旧ブログ時代から一貫して、パフォーマンスはいちいち計算しないでやってきました。
数字を出してしまうと、どうしても何かと比較してしまうからです。

どこまでいっても上には上がいるものですし、個々の投資家によって前提条件が違うものを無理やり並べて比較することで、自分からわざわざ不幸になることはないんじゃないかというのが基本的な考えです。

世の中には「勝ち負け」にこだわるべきものもたくさんありますが、少なくとも自分ではどうにもならないことに大きく左右される投資の世界においては、個人投資家レベルであまりこだわるべきものじゃないなというのもあります。

そもそも「10年で2倍」の資産成長ができれば私は十分でしたから、3ヶ月に一度そのペースが維持できているかどうかチェックするに留めていました。

「勝ち」というのは、現時点までの結果について判定するものです。

一方、「価値」というのは、現時点からの将来に関して見積もっていくものです。

「価値」を算出しようと思ったら、将来にわたるキャッシュフローなり配当なりを現在価値に割り戻し、それを年度ごとに積み上げていくのが一般的ですよね。

私はやっぱり個々の企業の将来、日本の将来について考えるのが好きなので、「勝ち」より「価値」にこだわりたいです。
未来志向を持ちながら。

先程の「10年で2倍」は、「72の法則」に基づいて年率に直すと7.2%です。
これは裏返せば、投資先企業の私に対する株主資本コストは7.2%ということになります。

ざっくり言って、投下資本利益率(ROIC)がこれを上回るようなら、年度単位で見れば私の期待を上回る「価値」は創造できているというイメージを持っています。

これを各年度とも安定的にクリアできるのであれば、私にとっては投資先企業の「価値」が増えていくということになります。

あとは、

・高過ぎるところで買わないように注意する

増え続ける「価値」が「価格」を上回っている限り、いつまでも持ち続けられる

「売らなくていい会社しか買わない投資」というのは、こういうことなのかなと思います。

「もうこれでいいんじゃない?」という思いが、年々強まってきています。
実際やっていることとはまだまだ開きがありますが、その理想に少しずつ近づけていけたらいいですね。

ダジャレと紙一重ではあるものの、いつもこういう響くメッセージを伝えられる大人になりたい人生だった。。
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