連載の中でも少し触れたのですが、私はいつも「価値に投資する」ということを意識しています。
これには二つの意味があります。
一つ目は、株価の動きではなく、企業の価値を追いかけながら投資するということです。
「この企業は、本来これくらいの価値があるはず」「これくらい評価されて然るべき」といった目線(→目標株価)を持っていないと、株価や自分の買値、含み損益といったものに振り回されることになります。
それは短期の話だけでなく、長期であっても一緒です。
価値という拠り所がなければ、日々の株価変動そのものを気にせざるを得ないと思います。
海図なき航海においては、視界不良の状態で株価変動の波にさらされる中で、希望を持ち続けることは難しいのではないでしょうか。
(永続的に価値上昇がもたらされるはず、という割り切り方もあるかと思います。市場全体の成長に期待するインデックス投資は、それを具現化した仕組みであるとも考えています。)
二つ目は、その企業が提供する価値に共感して投資するということです。
その企業が社会に対してどういったユニークな価値を提案・提供し、貢献しているのか。
そこから然るべき対価を得、ステークホルダー各位への分配を適切に行いながら、自らの価値も持続的に高めていっているかどうか。
この辺りを見るということですね。
このように考えた場合、投資対象となる企業は自ずと絞られてきます。
- 業績の期ごとのボラティリティが大きくなく、企業の価値を見積もりやすい。
- ユニークな価値を提供している。
この二つが重なり合っている企業の特徴として、やはり「堀」「障壁」の存在を意識すると良いのでしょうね。
ユニークな価値を守る仕組み作りをしていった結果、業績の安定化がもたらされるという因果関係をそこに見出すことができます。



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