決算書上の有価証券には、流動資産の「有価証券」と固定資産の「投資有価証券」とがあります。
「有価証券」は、売買を目的とする短期所有や残存期間が1年以内の有価証券です。
「投資有価証券」は、残存期間が1年を超える満期保有目的の債券のほか、子会社株式や関連会社株式などが該当します。
私は「個人の株式投資にも、『有価証券』的な投資と『投資有価証券』的な投資がある」と考えております。
流動資産的に回転させることを前提としたものが、「有価証券」的な投資。
固定資産的に持ち続けることを前提としたものが、「投資有価証券」的な投資。
日々大した価値を創造しない企業(あるいは毀損させていく企業)や外部環境に大きく業績が左右されるような企業の株式は、株価を継続的にウォッチしながら流動資産的に、それこそ事業活動における商品のように、忙しく回していかざるを得ないと思います。
「人気投票」としての株式投資をした場合も、これに該当すると思います。
一方、価値創造に優れ、外部環境の変化にびくともしない、あるいは企業自身が柔軟に事業ポートフォリオを変化させるなどして上手に適応できる企業の株式は、固定資産的に置いておくことが可能であると考えます。
あたかもその株式が子会社株式や関連会社株式であるかのように、「パーシャルオーナー」としての意識を持つこともその助けとなるでしょう。
株式投資における「複利」の享受は、自分自身が忙しく動くのではなく、投資先企業に任せきるからこそ意味があると考えております。
私は残りの人生、「投資有価証券」的な投資をできるだけ心掛けていくつもりです。
↑ ポチっとお願いします。
コメント
ブログいつも楽しく拝見しております、30代の投資家です
「有価証券」と「投資有価証券」という例えはわかりやすくおもしろかったです
私個人の比率は8:2ぐらいで有価証券的な投資が現在高くなっています。
現在と言っているのは来年nisaが改定されるので投資有価証券的な投資を増やそうと考えているからです
(5:5ぐらい?)
ろくすけさんはnisaはどうされますか?
大型と小型のどちら重視か、投資信託もやっていくかなど決めておられますか?
新NISAは、つみたて投資枠は使わない気がします。
月々の収入が心許ないので。。
成長投資枠の方は、大型・小型にとらわれず、基本的にはその時々で既存の保有株で割安に感じられるものを買い増していくような形で使っていこうかと考えています。
回答ありがとうございます
日経が高止まりしており、nisaをどうするか迷っていたため質問させていただきました
私自身は、日経はダウ次第かと思っているので様子みながら購入する予定です