今週は多くの方にとって、なかなかハードな一週間だったのではないでしょうか。
株価下落が続くと、保有根拠を自分なりに整理していたとしても、継続保有にだんだん自信がなくなってくるものです。
そんな時に大きな支えになってくれるのが、一次情報、あるいはそれに限りなく近い情報だと思っています。
個人投資家が直接企業に取材することは難しいですが、それでも例えば以下のような情報は得ることができます。
株主総会での経営者の印象
株主総会に足を運んでみると、経営者(代表者)と他の役員・従業員との間に流れている空気を感じ取ることができたりします。
質問事項への回答で他の方に任せる場合のバトンタッチの仕方だとか、経営者が社内の全てを知っているような雰囲気だとか。
株主総会の場では、自分がその企業の社員だったと想像して、その経営者についていきたいかどうかを考えたりもします。
例えば「怖い」印象の経営者がいたとして、その怖さは、
「怒られるから怖い」のか、それとも、
「好きで尊敬していて、見放されたくないから怖い」のか、
どっちなんだろうかと思ってみたり(株主総会も意外と忙しい 笑)。
もちろん、実際に貴重な機会を利用して質問してみることも有意義です。
経営者にしか答えられない、経営の方向性のような大きな質問をしてみたり。
意表を突くような質問をしてみて、とっさの対応力、頭の回転を測ってみたり。
「同じ船に乗る」意識であれば、まず船長が信頼に値するかどうかを見ておきたいです。
IRへの照会
先方は株主間の公平を図る必要がありますので、なかなか業績に直接つながるようなストレートな質問をしたところで、成果を得られるものではありません。
目先の数字を予想するためではなく、「自分の保有根拠をより強める」「自分の立てた仮説を検証していく」という意識で、定性的なことを中心に質問していけば、得られるものは多いと思います。
「当社が大事にしている価値観」みたいなものを探っていくと、自分の保有根拠にも直結する気がします。
断片的なネット情報の整理
ネットで情報を拾う際にも、その銘柄についてのまとまったアナリストレポートやYouTube動画、ブログ記事は鵜呑みにしないようにしています。
提灯記事の可能性もありますし、基本的に発信者にとって都合のいい形にまとめられていると考えれば、「うんうん」と肯いているだけではマズいと思うのです。
自分なりの仮説や気付きをもとに、ネットに漂う断片的な情報をつなぎ合わせてみて、そこから初めて見えてくるものこそが財産になると実感しております。
頼れるのは、結局自分
こうした自分で集めた一次情報的な一つ一つの積み重ねが、いざという時に頼りになります。
「他の多くの人は知らないだろうけど、少なくとも自分は知っている。だから粘れる。」
このような状態でいられる投資先を、コアとしてできれば複数持っておきたいと考えています。
今週はその意味でも「試される一週間」となりました。
来週以降の結果やいかに!
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