ポートフォリオが全般的に調子の良くない日が続いた時、皆さんはどうされているでしょうか?
株価が何日か下がり続けるのを見ると「もっと下がるのではないか?」と疑心暗鬼になり、せっかく安く買えた株であっても、漠然とした不安からブン投げてしまったような経験は誰にでもあると思います。
悪いニュースが気になり出すと止まらないですし。
私の場合、(株価的に)調子の良くない時は、ポートフォリオを構成する主要企業について、一社一社「価値」の洗い直しをします。
やり方としては拙著で書かせていただいたような方法で、「目標株価」を改めて一社一社算出し、現状の株価と比較する形です。
その差分である「安全域」を一社一社確認するわけですね。
実際にそれを習慣にすると実感するのですが、市場を駆け巡るニュースの類からいったん離れ、自分の手を動かしてみることによって、値動きそのものからくる動揺をいったん落ち着かせることができます。
「ブン投げ」抑制効果は絶大です。
冷静に計算してみれば大きな安全域を確認でき、「こんな安値で売ろうとするなんて、あり得ない!」と判断できるケースがほとんどです。
また、ポートフォリオの調整の良い機会にもなります。
下図のように、安全域が比較的小さくなったものから、(株価下落によって)安全域が大きくなってきたものへとシフトすることも、大いに検討に値します。
私も先週は保有企業の大部分で洗い直しをしてみたのですが、安全域の大きさについて自分のイメージとのズレを確認でき(※主力群については、いずれもイメージ以上に安全域がありました)、実際に行動に移しています。
「株価」というのは、光の当てかた次第で変わる、「実体」=「価値」に対する「影」のゆらめきに過ぎない、といったイメージが持てるようになると、心理的負担が減り、投資への取り組みが本当に楽になります。
自分なりに「実体」=「価値」を把握できるように努めていきましょう。
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コメント
「影」のゆらめき いい表現ですね。
勉強になります。
まだまだ「価値」を見いだせていたないと内省しつつも、
日々楽しく勉強・前進させてもらっています。
これからもよろしくお願いします。
いつも励みになるお言葉、ありがとうございます。