よく「中長期投資」という言葉が使われますが、私の中では「中期投資」と「長期投資」は全くの別物としてとらえています。
前者は2~3年後までには到達するであろう株価を予想し、現在の株価とのギャップを取りに行くもの。
後者は株式価値を見積もり、現在の時価総額とのギャップを取りに行くもの。
(結果として短期でギャップが埋まってしまい、そこで終了することはよくあります。)
前者は少し先のEPSと許容できるPERがイメージできればOK。
将来の一時点のスポット的な予想ができればいいわけです。
目先の好材料が見えている時は特に有効です。
これに対し、後者は遠い将来にわたってのキャッシュフローと、永久成長率がイメージできないとワークしません。
今後獲得するフリー・キャッシュフローの現在価値の総和を求めるわけですから。
ですので、投資対象によって、入りの時点で「中期投資」でいくのか、「長期投資」でいくのかを決めています。
ネット企業のように、参入障壁が低く、アルゴリズムの変更や後発のサービスに取って変わられるなどして、すぐ競争力を失ってしまうリスクがあるもの、あるいは景気変動の影響を大きく受けるようなものは「中期投資」。
将来にわたり持続的な価値創造が期待できるものについては「長期投資」。
銘柄ごとの事前の準備は「中期投資」の方が圧倒的に楽チンで、その後のフォローは大変になりますが、効率的に回転させることでパフォーマンスが良くなります。
一方、「長期投資」は準備は大変ですが、一度投資をすればメンテナンスには手がかからないので、平日は忙しいサラリーマンにとっては好都合でした。
今後は「長期投資」をメインにしつつ、旅行に出ていない時などに「中期投資」の機会も少し増やしていくことになるかもしれません。
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