昨日ご紹介した『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』(人生のあらゆる局面に使えるので、本当にオススメです!)は、自分の投資家としてのあり方を確認する上でも、大変有意義な本でした。
この本にならえば、投資家としてどういう習慣を身につけるべきかを論じる前に、まず考えるべきはアイデンティティーということになります。
すなわち、「どのような人になりたいか」という信念です。
私の場合であれば、「長期投資をする」ではなく、「長期投資家になる!」と、まず決めるということですね。
その上で、長期投資家になるにあたっての「良い習慣」と「悪い習慣」について整理し、後者を排して前者を継続していけばいいということになります。
「良い習慣」は、判断根拠を含めた売買の記録をつけることや、保有根拠を強化するためであったり、逆にリスクを認識したりするための情報収集をすることなどが当たると思います。
この辺りは、基本動作として自然に身につく類のものでしょう。
意識すべきは、「悪い習慣」の方ですね。
例えば、
・日中、スマホで証券口座を度々見てしまう
・日々の損益に一喜一憂する
といったもの。
前者は、投資期間を考えれば全く無駄な行為ですが、手元にあるとついつい見てしまうのが人間の性(ついでにTwitterも…)。
そこでこのところ、家にいる場合でも、自分の居場所とは別の部屋にスマホを置くようなことをしています。
「悪い習慣」をしにくくするということで、些細な話ですが意外と効果があります。
後者も、自分の取り組みとは全くミスマッチなものであり、気にしたところで消耗するだけです。
そもそも、一日単位でベストのパフォーマンスを狙っていくようなポートフォリオの組み方をしておりません。
「将来の納得に対して、今の不納得で行動する」というのが長期投資のコツでもありますので、目先は足を引っ張りそうなものこそ、積極的に入れていく傾向があります。
ですから、一日単位で損益を過度に気にすることは、全くのナンセンスということになります。
(一週間単位でも短く、月単位でもやや短いかなという感覚があります)
上がる銘柄と下がる銘柄とが適度に混在しているのが、むしろ健全と言えるかもしれません。
私もこれに気付いてから、日々の上げ下げでギャーギャー言うようなことはなくなっていきました。
ということで、長期投資家と習慣についてのお話でした。
それぞれの投資家のアイデンティティーによって定着させるべき習慣はまるで変ってくるでしょうから、まず自分がどうありたいかを考えるのが大事ということですね。
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