「京大川北/JPX日本株指数」について考えてみました。

投資スタンス

皆さん、「京大川北/JPX日本株指数」をご存知でしょうか?
(最近、TL上で流れてきて、私も存在を思い出しました。)

京大川北名誉教授(「京都大学の経営学講義」シリーズで、奥野一成さんファンにはお馴染みですね)の考案をもとに、長期投資家向けのベンチマークとして開発され、本年1/27から公表されているものです。

バックテストの結果はTOPIXを大きく上回っております。

公表開始後の推移も好調です。

2023.1.30時点での「指数構成銘柄リスト」を見ると、なかなかの粒ぞろい。
(大型の「安定成長株」が好みの方にとっては、銘柄選択が捗りそうです。)

ようやく日本株でも、インデックス投資を検討し得る指標が出てきたという印象です。

金融関係が初めから対象外になっているのも、個人的には好みです。

指数算出要領の詳細はコチラを見ていただきたいのですが、注目はスコア上位の200銘柄を抽出する際のスコアリングに使用される、以下の財務指標です。

①売上高成長率 ②売上高営業利益率(ROS) ③総資産営業利益率(ROA) ④自己資本利益率(ROE) ⑤自己資本比率 ⑥海外売上高比率 が評価対象で、よく練られているなと思います。

注目すべきは、②③④において「変化幅の小ささ」、すなわち「安定性」が重視されていることです。

「長期投資において、業績・財務のボラティリティは敵」という思想があるのでしょうね。

実際のリストを見て「長期投資向けのベンチマーク」としての納得性が高いと感じられたのは、この点が大きいと思います。


ただ一つ、課題を感じました。

それはヒストリカルデータにおける安定性を重視するがゆえに、直近での前向きな変化を捉えきれない(コレ重要!)という点です。

ここがボトムアップ・アプローチでの腕の見せ所なのでしょうね。


《ご参考》

「プライム市場」も、この程度に絞っていただけたら良かったのですけどね…
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