株価を動かすイベントや材料である「カタリスト」。
「株価=EPS×PER」としてとらえれば、PERを大きく動かす可能性のあるカタリストが、多くの人に好まれるのはよく分かります。
ただ私個人としては、カタリストの有無を、株を購入する際の判断材料とはしていません。
一度限りの「カタリスト」ではなく、「前向きな変化を、繰り返し起こすことができるかどうか」を重視しています。
その判断は、主に以下の二つに拠っています。
一つ目は、キャッシュフローの大きな流れ。
フリー・キャッシュフローがプラス基調で推移しており、配当性向が高くなく(10%程度でも全然構わないです)、現預金がたまりやすい体質かどうかを確認します。
二つ目は、過去の投資の経緯。
現預金をため込むばかりでなく、十年くらいのタームで見た時に、事業領域を広げるような思い切った投資(設備投資、M&A)をしているかどうか、そしてその効果が業績にポジティブに反映されているかどうかを確認します。
そのために、企業沿革や企業文化のチェックはとても大事です。
この二つにより、「カタリスト」を単発ではなく、今後断続的に起こせるかどうかを予測します。
過去の実績からまだ見ぬ未来へとつなげるわけです。
具体的に何が起こるかはまだ分からないけど、たまっていくお金で何かを起こす可能性が高い。
そういった企業に投資できれば、後追いでPERも「じわじわと」上昇していくことになるのではないかと考えております。
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