今から20年ほど前、「偏愛マップ」なるものが話題になりました。
「日本語ブーム」を巻き起こした齋藤孝さんが提唱した、自分が愛してやまないモノを視覚化して書き出すマップのことです。
自己開示ツールとして会話のきっかけにでき、お互いを深く知ることにも役立ちますし、何より自分を形づくるものが見えてくるという効果があります。
個別株のポートフォリオもこれに近いものがあると思っています。
投資先の選択は、その人の価値観が投影された結果でもありますよね。
自分のポートフォリオを自分なりに概観してみると、「日本株」の中でも、「挑戦」(→自ずと中小型が多くなります)「継続・リピート」「アップセル」「ニッチ」「ポートフォリオ経営」といったものに価値を置いていて、これに最近は「グローバル展開」が加わってきている印象を受けます。
その一方で、「自分の好みではなく、手が出しづらいもの」、すなわち「偏愛の対象から外れるもの」もわりとハッキリと見えてくるものがあります。
自分の嗜好一辺倒だと、どうしても運用上でも偏りが出てきがちです。
投資先、さらに言えば価値観の分散を図り、将来の備えとして安定的に増やしていくために、こうした「偏愛の対象から外れるもの」を機械的に組み入れていく仕組みを作ることも、検討に値するのではないかと思いました。
その手段として、iDeCoやNISAのつみたて投資枠を改めて位置付けてみるのも、案外良いアイデアかもしれません。
興味の薄いもの、苦手なものを好きになれと言っても、やはり無理があります。
そこに関しては、「その道のプロにお任せする」という発想はいかがでしょうか。
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