個別株長期投資のコツ。

投資スタンス

あくまでも個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたいと思います。
どういう株を選ぶかという話です。

投資先候補として以下の2つの企業があった場合、あなたはどちらを選択しますか?

A:これから年率30%の事業成長が3年間続くであろう企業
B:これから年率10%の事業成長が10年間続くであろう企業

おそらく多くの方は事業の成長率を何より優先的に考え、Aを選択するのではないかと思います。
足元の高い事業成長は、「人気を集めるはず」という思惑と相まって、株価の成長もイメージしやすいですから。

でも私は断然Bです。

高成長は続かないと考える。

まず年率30%の事業成長には持続性が無いと考えます

それだけ目覚ましい成長を実現する事業には、よそからの新規参入のインセンティブが働いて競争が激化し、早晩この成長スピードは鈍化すると考えるのが自然ですし、急激な成長には自社の組織の方もなかなか追い付いていきません(あくまで一般的な話として)。

30%成長の次は10%成長だとか、下手すればマイナス成長もあり得るのではと私は考えてしまいます。

このような状況下では、4年目以降について評価することはなかなか難しいです。
自ずと短中期での対応となり、回転させていくことを意識せざるを得ません。

安定成長は将来の評価がしやすい。

一方でBであれば、10年間きっちりと評価に織り込むことができます。
そして10年間無理なく成長が続くような事業であれば、さらにその先も一定の成長は期待できるだろうと考えます。
DCF法で言うところの、継続価値、ターミナルバリューを評価に織り込むことができるということです。

非常に大ざっぱに言うと、
Aでは 1.3の 3乗(=2.197)までの評価に留まるところ、
Bでは 1.1の10乗(=2.594)まで評価できるばかりか、+αも評価できるという訳です。

そしてこの+αの部分がムチャクチャ大きいのです。
よって、Bの方が私の中では「価値」が高いということになります。

「価値」>「価格」が続く限り…

さらにBの良い点は、それが「価格」になかなか反映されにくいという点にあります。
みんな「高成長、だぁーいすき!」(ハズキルーペ顔)ですから、地味なBが買われすぎるという事態にはなりにくいのです。

これは、「価値」と「価格」のギャップ、別の言葉で表せば「安全域」を実感しながら、保有し続けることができるということを意味します。

そしてこのギャップが維持される中で「価値」が年々上昇し続けていく結果、自ずと長期投資へとつながっていくという流れになります。

この大船(おおふなじゃないよ!湘南新宿ラインじゃないよ!)に乗ったような感覚が実にイイ。
何より楽チンです。

これは市場(及び多くの有名大企業の業績)のボラティリティが高く、とりわけ投資とトレードが混同されがちな日本においては、万人ウケしないやり方です。

でもこの考え方をベースにしたとしても「イケる」と思えたことが、私にとっては退職を真剣に考えるキッカケの一つとなりました。

そして私を含めて皆が「凄腕」になれる訳でもない中で、こういう方向性をお示しするのは大いにアリだと思っています。

安定成長、だぁーいすき!

これからもこれメインでいくつもりです。

実家でハズキルーペの効用を実感。私もそういうお年頃になってきたのですね。。
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