出水麓武家屋敷群(1)~21年11月 技研製作所・マルマエ総会旅行記その13

旅行

出水市ツル観察センターを後にし、昼食をとることにします。
向かったのは「漁亭いわし茶屋」さん。

阿久根漁港や錦江湾沖に揚がった近海産のいわしを多彩な料理で提供するということで、出水では人気のあるお店のようです。
私はお寿司をいただくことにしました。

活鯛と。

阿久根産たかえびと、珍しいいわしのお寿司。
サービスで活かんぱちもいただきました。

とにかく新鮮で臭みが全くなく、いわしの既成概念がひっくり返るような美味しさでした。

マルマエの株主総会までには、まだまだ時間があります。
ということで、すぐ近くの出水麓(いずみふもと)武家屋敷群までやってきました。

薩摩藩は鹿児島の鶴丸城の他、外城(とじょう)と呼ばれる要塞を各地に配していたのですが、「麓」とはその中心となる武家屋敷群を指します。

肥後藩との境に位置する出水は、特に重要な拠点として一番早くから(1600年頃から)麓が造られました。
丘陵地にあるのですが、平らに整地されています。

知覧の方が有名ですが、あちらは1760年頃と、実はだいぶ遅いです。
出水がこれまであまり知られてこなかったのは、住宅地として人々が普通に暮らしていて、観光地としての整備が最近までなされなかったからとのことです。

最初に訪れたのは、税所(さいしょ)邸です。
(注:ダジャレです)

紅葉が美しく出迎えてくれました。

こちらで料金を支払います。
(3施設共通で510円)

弓の練習場が屋内にあります。

代々、出水郷の要職を務めた家で、出水麓では最古の建物です。
その割に保存状態がとても良いですね。

縁側からの眺めも素敵。

なかえ(お手伝いさんの作業場)。

広間のいろりの脇には、女子供を逃がすための地下への隠し扉がありました。

次に訪れたのが、竹添邸。

奥座敷。

ベテランの語り部の方がいろいろ竹添邸と出水麓の解説をして下さり、大変勉強になりました。
やはり書類で見るのとお話を聞くのとでは、頭への入り方が全然違いますね(冒頭の麓の紹介に活かされています)。

広間の梁が二重になっているのが独特です。
ものを収納するのに、あそこを歩いていたりしていたようです。

座敷の壁はベンガラ。

外には湯屋(風呂場)がありました。

ここはNHK大河ドラマ「篤姫」のロケ地にもなったようですね。

観光スポットらしくなく、人はまばら。静かでとてもいい雰囲気です。
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