理想は「励ます株主」。

投資スタンス

「自分が株主としてどうありたいか」ということを、時々考えています。


以前は、ただ単に投資先企業から見て「顔の見える株主」でありたいとだけ思っておりました。

事業そのものに深い関心を寄せることで、自分という存在を知っていただきつつ、良質なコミュニケーションを積み重ねる。

そのプロセスを通じて、保有継続に自信を深める。

これはこれで、長期保有の拠り所とする上で有意義だったのですが、どちらかというと「自分のため」という色が強かったと思います。


近頃はそれだけでは物足りなくなり、「もっと投資先企業に貢献したい」「与えたい」と思うようになりました。

とはいえ、自分には機関投資家のような専門的なアドバイスやそれに基づく働きかけ、いわゆるエンゲージメントをしていくことは難しいです。


そこで思い至ったのが、「励ます株主」という在り方です。

・一人の株主として、長期目線で見守っていることを伝える、個人投資家から見た製品・サービスの印象やIR情報の受け止め方を伝える。

・そして何より、その頑張りに光を当てて「励ます」。


こういう考えに至った背景には二つあり、一つはコロナ禍です。

主力の二社はこの期間に業績が足踏みしたのですが、その中でも自分なりの応援メッセージを送り続け、(拙著にも書かせていただいた通り)感謝の言葉も度々いただき、多少は貢献することができたという自負を得ることができました。


もう一つは、竹田和平さんに関する本を最近読み、大変なときこそ周りに希望の光を照らせるような、「旦那」という生き方 を自分もしてみたいと感銘を受けたことです。

・志ある企業に感謝の気持ちを込めて投資し、その企業の存在意識を伝え、褒めて勇気付ける。

・その企業はお礼の気持ちを込めて、配当金を渡す。

私には竹田和平さんのように100社以上の大株主になることなんてできませんが、こうした「善の循環」をもたらす「小さな旦那」としての意識を持ちながら投資をしていくことは、自分でも可能ではないかと思ったのです。


あくまで理想ではあるのですが、優先順位として「与えること」を上位に置き、その結果として自分も経済的な恩恵にあずかれれば、もうそれで十分なのではないか ということで、最近は自分の中で大きく意識が変わってきているのを感じます。

リタイア後の自分なりの投資家としての理想像が、ようやく固まりつつあります。
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