決算説明会の続きです。
質疑応答
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
Q
AIの活用は考えているのか。
A
当社の強みは「ビッグデータを持つプラットフォーマー」であること。
POSと組み合わせることで、顧客の細かなプロファイリングが可能となる。
AIを活用したマーケティングにおいてその強みが活きるので、AIの能力を持っている会社と組み、データを共用する形で取り組んでいきたい。
新商品のPR戦略に活用するような形で実証実験は行っているところ。
(前回ご紹介した動画の中で説明されていた、「コンテンツビジネスへの新展開」「第二の創業」につながる話ですね。今後楽しみにしたいと思います。)
Q
VRや3Dデータの取り扱いは考えているのか。
A
それらを専門的に扱うことのできる優秀な人材を高い給料を払って採用するのは難しいし、当社のコアコンピタンスはそこには無いと思っている。
平面の印刷データを3次元化するにあたっては、協業先にやってもらえばいい。
住宅業界であれば、CADベンダーに情報を提供する形。
Q
海外展開は考えているか。
A
少しは考えているが、勝算が無い限りやらない。
闇雲に出て行っても100%失敗する。
リスクを抑えながらやる方法として、
(1)海外に出て行っている小売業について行く
(2)当社独自の価値を認めてもらえる欧米系のパートナーを探す
の2通りが考えられる。
(2)に関しては1%の可能性も無いと思うが、チャレンジはしていくつもり。
(ここで時間切れとなりました。)
全体を通しての所感
数字だけ見ていると、業績の伸びは緩やかで「いずれ頭打ちになるのでは?」という懸念も無くはなかったのですが、海外はともかくとして、今後に期待を持てる話をたくさん伺うことができました。
点数は、社長の静かな自信に裏打ちされたお話ぶりとその内容自体も★★★★★を付けても良いと思ったのですが、会場や株主総会の運営の仕方はもうひと工夫が欲しいなと思ったので、一つ減じて★★★★☆とします。
見立て通り長期保有するに相応しい企業であることを確認でき、有意義な総会参加となりました。
最後に、当社の経営理念について触れておきます。
「貢献なくして利益なし 利益なくして継続なし 継続なくして貢献なし」
初めて見た時は自分にはそれほど刺さらなかったのですが、吟味してみるととても深い言葉ですね。
社会貢献できる事業でないと、利益を得る事はできない。
利益を得られる事業でないと、継続する事はできない。
継続できる事業でないと、社会貢献にはならない。
企業は、投資家を含むステークホルダー各位を満足させられるだけの価値創造を行わなければなりません。
持続的な価値創造ができているということは、社会に貢献し続けていることの証でもあります。
まさにゴーイング・コンサーンの概念につながる話ですね。
どういう企業に投資すべきかも教えてくれる、ありがたい言葉です。
おまけ
総会参加前に食べたランチが良かったので紹介しておきます。
北新地の「ステーキいぐち」さんです。
ジャズの流れるカウンター。隠れ家的な雰囲気です。
目の前の鉄板で焼いていただける柔らかいフィレステーキ、最高でした。
ランチは1,500円でかなりお値打ちに感じました。
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