私の敬愛する楠木建教授は、幸福に対する構えにおいて、人は微分派と積分派の二つのタイプに分かれるとの説を唱えていらっしゃいます。
直前と現在の変化の大きさに幸せを感じるタイプが微分派。
(→ イベントを重視)
これまでに経験した大小の幸せを過去から累積した総量に幸せを感じるタイプが積分派。
(→ プロセスや記憶を重視)
どちらが良い悪いということではなく、あくまで人間のタイプの違い。
「傾き」派と「面積」派に置き換えてもいいかもしれません。
ふと思ったのですが、投資家もそのスタイルにおいて微分派と積分派に大別される気がしております。
時間当たりの業績の変化、期待の変化、それらによってもたらされる株価の変化にこだわる微分派。
今後生み出されるであろうキャッシュフローの総量をベースとした価値、あるいは累進配当、投信つみたてのような積み重ねにこだわる積分派。
手法としてはミックスさせることはあっても、投資家としての基本スタイルに関してはどちらかに大別されるのではないかという気がしております。
またSNS上では派手な前者が目立ちますが、求められるニーズとしては後者も根強いものがあるとも考えています。
イベントを追い続けるのも疲れてしまいますしね…
私自身はご想像の通り後者になりますので、これからも積分派なりの記述を心掛けていくつもりです。
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