中小型株と大型株とを組み合わせる。

投資スタンス

中小型株への投資は夢がありますよね。
私も好きですし、中小型株だけでポートフォリオを組んでいる方も多い印象です。

一方、中小型株なりの弱点もあると感じておりまして、私はそれをカバーするために大型株も厚めに組み入れるようにしています。


まず中小型株投資の魅力について、思いつくままに書いてみます。

【中小型株投資の魅力】

1.事業内容がシンプルで分かりやすい。
2.ユニークで新しいビジネスモデルに触れることができ、「未来の大企業」に投資する醍醐味がある。
3.オーナー企業が多く、経営者と投資家の利害が一致しやすい。
4.成長スピードが速く、評価の高まりと掛け合わさって、強烈なパフォーマンスをもたらす可能性がある。
5.経営者やIR担当者との距離が近く、コミュニケーションを楽しむことができる。

上記のうち、5は特に最近強く感じていることです。

一方で、以下のような弱点もあります。

【中小型株投資の弱点】

1.事業に安定感がない。
2.流動性が低く、自由に売り買いしづらい。
3.投資家層に厚みが無く、投機的な動きで株価は乱高下しやすい
4.情報を集めるのが困難。

1は、過去からの蓄積に乏しく、ガバナンスも弱いために、経営判断を間違えば信用リスクが一気に高まる可能性があるということです。

3は、一発当てたい個人投資家ばかりの株主構成では、やはり株価は極端な動きをしがちだということです。
特に近年はモメンタム重視の傾向が強まっており、余計にそれを感じます。

4は、世に出回る情報が少ないということです。
それは企業のことを自分で調べたり、コミュニケーションを取ったりする楽しみと表裏一体ではあるのですが。


これらの弱点を補うために、ポートフォリオの運営上、大型株を組み入れるようにしています。
そうすることで、ポートフォリオ全体としてバランス良く安定成長を追求できると考えているからです。

中小型株で成長の要素、大型株で安定の要素を、それぞれ多めに取り入れる感覚です。
大型株が底支えしてくれるからこそ、中小型株で思い切ったリスクを取れるとも考えています。

情報収集という面で補足すると、大型株は 統合報告書 (一例:丸井グループ)を作っているところが多く、その存在は大きいですね。
企業を多方面から理解するのに非常に重宝しますし、その企業が世の中にどんな価値を提供しているのか、あるいは提供しようとしているのかを理解するのに役立ちます。
社会を知る勉強になります。

また専業になってから、特にコロナ禍以降は、大型株の事業の安定性、いつでもすぐ売れるという流動性、比較的マイルドな値動きは、大きな心の支えとなりました。

このように大型株には大型株なりの魅力がありますので、全く保有していない方は、一部組み入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

「日経平均が上がっているのに、なぜ持ち株は全部ダメなの?」みたいなストレスも、少しは緩和されることと思います。

コロナ禍でファストリを短期で手放したことは、今思えば非常にもったいなかったです。
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