かなり前からネット掲示板等で出回っていた、「ヤマハのコピペ」をご存知でしょうか。
ヤマハの歴史
・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る
・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る
・DSPを他に利用しようとして→ルータ作る
という流れで、楽器、電子機器、ネットワーク関係の製品を作るようになった。じゃ、なんで発動機や家具とかも作ってるかというと、
・ピアノの修理で木工のノウハウが溜まる→家具を作る→住宅設備も作る
引用元:ニコニコ大百科(仮)
・戦時中に軍から「家具作ってるんだから木製のプロペラ作れるだろ」といわれて戦闘機のプロペラ作る→ついでにエンジンも作る
・エンジン作ったから→バイクも作る
・エンジン作ったから→船も作る→船体作るのにFRPを作る
・FRPを利用して→ウォータースライダー→ついでにプールも作る
・プールの水濁ったんで→浄水器作る
・失敗作の浄水器で藻が大繁殖→藻の養殖始める→バイオ事業化
「どうしてそうなった」
行き当たりばったりにも見える、ヤマハの独特な事業展開の歴史が面白おかしく伝わっていったものですね。
ヨッピー氏の直撃取材で、『完全版 「ヤマハの歴史」』(かなりの部分は事実)も明らかになっております。
「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた
さらに驚くことに、2023年10月の「ジャパンモビリティショー」への出展を記念して、ヤマハ発動機自身が【ゆっくり解説動画】(公式チャンネルにアップ済)を作りやがりました。
ニコニコ動画風のこのページを見ても分かる通り、一度走り始めればトコトン凝りまくるのが、らしいといえばらしいですね。
この歴史から分かる通り、常に革新に挑んでいくのが「ヤマハらしさ」の一つであり、まさに「コピペ」のごとく事業がどんどん拡散していくようなイメージがあります。
その帰結として事業が多岐にわたり、かつそれぞれが独立しているので、投資するにあたってはなんとも評価がし難く、コングロマリット・ディスカウント的な低バリュエーションにもつながっていたと思われます。
しかしながら、現行の中期経営計画においては、下図の通り「事業ポートフォリオ」としてキチンと整理し、それぞれの事業の方向づけをしているところに、(無秩序に見えた)従前からの大きな変化が見られます。
「コア事業の稼ぐ力を強め、サステナブルな社会に貢献する新規・成長事業に投資」
「構造改革事業」も明確に位置付けられていますね。
「ヤマハらしさ」に一定の規律が加わり、それが業績の改善にも明確に表れてくれば、結構面白いことになるのではないかと注目しているところです。
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