上場以来毎年参加しており、今回が4回目です。
業績は好調、アフターコロナの展望も伺えるであろう総会ということで、いつも以上に楽しみにしておりました。
株主総会
用意されている36席に対し、出席は18名(ただし、内部関係者を含む。除けば10名ちょっと?)。
実質的には増えてない印象です。
議長は肖社長。
今年も皆さまマスク着用でした(肖社長はすぐ外されましたが)。
女性役員の皆さまのお召し物がフォーマル寄りだったのですが、この日は後刻にダブルエー&卑弥呼の合同周年パーティ(おそらくホテル雅叙園東京で)があったようですね。
監査報告は招集通知の通りということで省略。
事業報告・議案の説明は、要点のみを自動音声のナレーション付きで映像で流す形で、時短となり素晴らしいです。
なお、自動音声の精度は、肖社長の話される日本語よりはスムーズで、HOYAのReadSpeakerには少し劣る印象でした。
決議事項は以下の通りです。
- 剰余金処分の件
- 取締役6名選任の件
- 監査役3名選任の件
(候補者の皆さまは立礼されておりました)
(10:41)
質疑応答(1)
(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)
一度につき1問としていただきたい旨の案内がありました。
回答は基本的に肖社長が対応されていましたが、今回は社内取締役の皆さんそれぞれが発言する機会がありました(お楽しみに)。
【質問1】
IRにいくつか問い合わせしたが、何日も返事が無い!
今日、質疑応答の前に答えるとの話だったが、履行されていない!
何があったのか?
⇒
株主総会を控え、問い合わせも多かった。
内容を精査している。
5つ質問があったが、1つは長文を書かないといけないものがあった。
開示できるもの、開示できないものとがあり、答えるのに時間がかかる。
今回の前に回答できるかどうかについては想定していなかったが、今日は時間があるので、ご質問にはできる限り答えていきたい。
→ 最近IRの方も忙しそうですね。前回は時間の関係でということで質問打ち切りのご発言がありましたが、今回は変化が見られます。
【質問2】(質問1と同じ方)
減資に関する考えについて伺いたい。
1.「同族会社」として留保金課税がかかっていると思うが、かかっているとしたらいくらか?
2.減資をするメリットがあるのにしていないが、見送られている考えについて伺いたい。資本金が1億円あれば世間的には問題ないと考えるが、取締役会で見送った経緯について、丁さんから伺いたい。補足する点があれば社長からもお願いしたい。
⇒
(肖社長がまず回答しようとしたところ、質問者の方に制されました)
1⇒
(丁取締役)
留保金課税の額は、年度によって違う。
2023/1期の金額は開示していないが、4/28に出される有価証券報告書において「税効果会計関係」の項目で比率は出るので、ご参考にしていただければと思う。
2⇒
(丁取締役)
資本金を16億円から1億円に、留保金課税の考えから減らす考え方は当然ある。
ただ上場企業として納税義務はしっかりと果たしたい。
資本金を1億円以下にすると、法人事業税の外形標準課税は免れる一方、法定実効税率は上がる。
年度毎の所得次第で変わってくるものであり、損得は一概には言えない。
→ 丁取締役のお話を伺うのは今回が初めてでしたが、理路整然としていて毅然としたお話ぶりが印象に残りました。
【質問3】
この3年、香港や中国と行き来ができなかったが、最近になって行けるようになった。
コロナ前と比較して、どんな環境の変化を感じたのか、またそれを受けてどう対応していくのか、教えていただきたい。
(私からの質問です)
⇒
この3年間、海外にいる人間も来れなかった。
ここで株主の皆さんに、海外子会社の社長を紹介させていただこうと思う。
(前列に座っていた、中国子会社・香港子会社それぞれの社長が挨拶。見た目は二人ともツーブロックの30代?)
若いしやる気がある連中で、コロナ前は香港・中国に行って彼らと議論しながら事業を進めていた。
1ヶ月に1回は行き来していたと思う。
今回は揃って来てもらったし、これからの役会でも議論してやっていきたい。
中国は景気悪いと言われるが、靴はどんな時でも使うもので、マンションや車とは違うし、そもそもほとんどシェアのない私たちとしては関係がない。
香港は人口が減っているが、プレイヤーも減っていてチャンスと考える。
MISCH MASCHについても海外展開できるか議論している。
海外はこれからしっかりやっていきたい。
→ 最初の2つの質疑では不穏な空気が漂っておりましたが(質問された方とは、過去いくつかの総会で遭遇。実際お話してみると大変面白い方でした)、若いあんちゃん二人の唐突な登場で場が一気に和みました。ここから肖社長のお話もどんどんノッていきます。
【質問4】
MISCH MASCHはどなたが事業の責任者か?
事業単体として、会社の中の位置付けをどのようにして運営していくのか?
⇒
事業部としてダブルエーに入っている。
移籍してきた皆様が担当していると思っていただきたい。
歴史があっていいブランドと考えている。
一時的に業績は悪くなっており、ダブルエーの持ち合わせているプラン、成功体験をもとに提案はしていくが、基本的にはMISCH MASCHのやりたいことを受けて、手伝う形にしたい。
デザイナー、MD、店舗運営は、先方主体でやっていく。
一昨日、「Aぇ! group」の20分間のYouTube動画に商品提供をさせていただいたが、私達の経験では効果的だったということで事務所を紹介した経緯がある。
評判はなかなか上々で、一昨日夜8時から昨日朝10時にかけて3百万円の売上が立った。
ZOZOのトップス/カーディガンのジャンルで1位にもなった。
このように、多少でもやってきたことを共有していきたいと考えており、少し効果も出てきている。
売上の規模は1/10くらいであり、今うちにいる担当者が関わっていくということではなく、私たちができることを伝えていく形でやりたい。
アイテムは1,000点くらいあるが、メーカーとの交渉、発注のやり方、残った時の処分の仕方…そういったノウハウを提供できたらと思う。
現場は元気で、やりたいことがたくさんあるようだ。
動画は天神地下街のお店で撮影したものだが、担当者は張り切っていた。
こちらとしては、引き続き手伝う形でやっていきたい。
→ 現場のモチベーションを尊重し、やり方を過度に押し付けないのがダブルエー流ですね。
【質問5】(質問1,2と同じ方)
社長は中国には最近いつ頃行かれたのか?
私の友人が中国深センにいるが、中国の景気は悪いと初めて言った。
総合的に見て中国にどんな印象を持っているか?
⇒
(質問2の流れを受け、茶目っ気たっぷりに)私が答えていいんですよね?
(香港子会社の社長に「おい、香港のパーティ、いつだったっけ?」と、広東語?を交えながら確認を取った後)
3/21、香港10周年のイベント時だったと思う。
数名と一緒に香港、マカオと回ったが、ともに半分以上シャッターが下りていた。
香港は景気が良くないと言うが、物価はすごく高い。
何でも2倍くらいする。
中国は失業率が高いと聞くが、服・靴のような単純作業の募集では若い新しい人が入ってこない。
中国の景気に関しては、当社の売上がまだほとんどないので関係がない。
香港ではショッピングモールで一番安い部類。
景気が悪い中で一番安いのは優位性がある。
中国でも私たちくらいの価格帯はあまり無い。
→ どちらかと言えば、ビジネスチャンスがあると感じていらっしゃるようです。
(続く)
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コメント
総会の後雅叙園でパーティがあったことをご存知とはなかなかの調査力ですね。
あれ?ひょっとしてなんだかんだ言って一緒に参加されてましたか?
株仲間がブーブー言っていたのはこの会社の事かな?
総会の何日か前に、総会で敢えて聞くほどでもないことを事前にメールで聞いても返事がなく、届いているか心配になり電話で問い合わせると「確かに届いている、でも担当者はリモートワーク中で現時点では会社に来ていない」と言われたので、総会前に返事が来るかと思っても何の連絡もないので、総会の始まる1時間くらい前に行って、直接IR担当者から回答を聞こうとしたら、最初知らないとかとぼけられ、そのうち「今から社長に相談する」とか恐ろしいことを言うので「それなら総会の事前質問で答えてください」とお願いし、「わかりました」と言われたので、それを楽しみにしていたら、全く何の事前質問もなかったかのように質疑応答に移行され質問1のような発言になったのかなぁなんて思いました。
その方はそんなに鬼みたいな人じゃない感じなのに、こうもブーブー言っていたのは、その後お詫びとともに翌日にでも誠意ある回答があればまだ救われたのに、それも全然なく、改悛の情が見られてなかったことに力点置いていた感じでした。ちょっと残念ですね。
パーティは端っこで参加できたら嬉しかったですね。
もちろんそのようなことはございません。
今、諸々の状況(業務範囲の広がり・人員不足・開示対応)から鑑みるに、IR担当者さんは業務がパンクしていらっしゃるのではと感じるところがあります。
IR照会のご回答は、当日中にいただくこともありましたし、遅い時でも一週間ではいただいておりました。
ところが現在は私がさせていただいている質問も一週間を超えてきています。
一気に色々と重なり、株仲間さんのスピード感についていけず、担当者さんが混乱されているのかもしれないと少し心配しています。
これまでのやりとりさせていただいた経緯からして不義理をするような方ではないと思いますので、少しお待ちいただけるよう株仲間さんにはお伝えいただけると幸いです。